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ペット 檻の中の乙女 (2016):映画短評

ペット 檻の中の乙女 (2016)

2017年2月25日公開 94分

ペット 檻の中の乙女
(C) PET FILM PROJECT, LLC
なかざわひでゆき

ひねりを効かせた展開で見せる監禁系サイコ・スリラー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 地味で孤独な非モテ男が、一方的に惚れた美女を誘拐して檻に監禁する。ウィリアム・ワイラー監督『コレクター』の系譜に属する話だが、本作が数多の監禁系サイコ・スリラーと一線を画すのはヒロインのキャラ。どういうことかというと、この被害者、そもそも野放しにしといちゃいかん危険物件だったのだ。
 というわけで、頭のネジが狂った男女の緊迫する心理的攻防戦が最大の見どころ。檻の外と中で次第に立場が逆転していく辺りの展開はなかなか面白い。惜しむらくは、テンポがあまりにも遅いところ。エンジンのかかるまでが長すぎだ。最後のオチも尻つぼみ気味。とりあえず、使い古された設定に上手いことひねりを効かせた点は評価できる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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