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未来よ こんにちは (2016):映画短評

未来よ こんにちは (2016)

2017年3月25日公開 102分

未来よ こんにちは
(C) 2016 CG Cinema ・ Arte France Cinema ・ DetailFilm ・ Rhone-Alpes Cinema
森 直人

監督からイザベル・ユペールへの“LOVE”が完璧!

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

ラヴ監督の前作『EDEN』はクラブDJだった兄が主人公のモデルで、今回は哲学教師の両親がベース。身の回りから世界を立ち上げてくる彼女の映画を貫くのは、何があっても淡々と日々を生きていく――最も慎ましいレヴェルでの「サヴァイヴ」という感覚だ。それは眼差しから来る“肯定力”によるもの。特に回想シーンを使わず、前へ、前へと進むナタリーの生のリズムは触れているだけで元気が出る。

それを演じる目下絶好調、I・ユペール先生。いきなり満員電車の中でエンツェンスベルガーを読んでいる姿が普通にハマるのも凄い(笑)。彼女がイケメン君と車でウディ・ガスリーを聴くシーンは、人生のちょっとイイ時間として心に焼きつく。

この短評にはネタバレを含んでいます
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