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神奈川芸術大学映像学科研究室 (2013):映画短評

神奈川芸術大学映像学科研究室 (2013)

2014年1月25日公開 70分

神奈川芸術大学映像学科研究室
(C) 東京藝術大学大学院映像研究科
森 直人

等身大の学生映画が仕掛けた「娯楽サイズ」アップの魔法

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

面白い! 監督は新人・坂下雄一郎。元々は東京藝術大学大学院の修了制作で、映像学科の内部事情を描く実体験ベースの内容。自主映画界を舞台にした「あるある」系には『道(子宮で映画を撮る女)』(山下敦弘)や『人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女』(加藤行宏)などの笑える秀作があるが、本作は似た美点を持ちつつもっとフィクショナルな方向に舵を切る。

実はジャンルで言うと、アメリカ映画の社会派エンタメにおける定番のひとつ「内部告発劇」だ。組織の腐敗に怒りを向けるラインに乗った時、映画表現のサイズが大きくなる。職員女子も「体制の良心」を象徴するヒロインに見えてきたり(笑)。キャストでは前野朋哉がさすがイイ味!

この短評にはネタバレを含んでいます
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