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ウィズネイルと僕 (1987):映画短評

ウィズネイルと僕 (1987)

1991年5月4日公開 107分

ウィズネイルと僕
(C) 1986 Handmade Films (1985) Partnership
森 直人

時代への挽歌と、青い影

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

冒頭に流れるキング・カーティスの「青い影」(プロコル・ハルムのカヴァー)で早くも胸が熱くなる。87年製作のイギリス映画で、日本では91年の公開以来、ソフト化もされず長らく放置されてきた傑作。今回のリバイバルで絶対観ておいた方がいい。

内容は売れない役者ふたりのモラトリアムな日々のスケッチ。主題を一言でいうと「時代への挽歌」。青春への別れと、舞台となる60年代=カウンター文化の季節の終わり。残念ながらまもなく閉館となる吉祥寺バウスシアターのクロージングとして、これほど最適なチョイスはない。涙。

雨の日の名ラストシーンを観れば、ジョニデがなぜこの映画をこよなく愛するのか、よくわかるように思う。

この短評にはネタバレを含んでいます
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