シネマトゥデイ
シネマトゥデイ

映画短評

« Prev 全3,679件中11~20件を表示しています。 Next »
  • パッセンジャー
    美人じゃなくてよかったな~とホッとする
    ★★★★★

    数字を前面に押し出す宣伝で名作漫画「11人いる!」的な展開を想像していたので、人間のモラルや愛を描く孤島サバイバルとわかってびっくり。穴だらけの宇宙移民計画や演技派の無駄使いなど突っ込める部分も多いけど、SFラブストーリーとしてみるのが正解かな。宇宙遊泳や無重力状態のプールなどの特撮も凝っていて、見応えあり。ジム役のクリス・プラットは天然のいい人っぽく、凡人からヒーローへと成長する過程に無理がないのがいい。魅力的だったが故に人生の軌道を変えられる美女オーロラも、相手がジムだからよかったものの…。生理的に受け付けない男性だったら?と想像すると怖すぎる。美人には常に危険がつきまとうんだね。

  • おとなの事情
    大切な親友や伴侶の携帯こそ、覗き見しちゃいけません
    ★★★★★

     友人宅の夕食会に集まった7人の男女。各人の携帯電話にかかってきた通話内容やメッセージを全員で共有するという、それ絶対やっちゃいかんだろう!というゲームをうかつにも始めたところ、案の定それぞれの隠していた秘密や本音が次々と露呈していき、友人関係や夫婦関係にひびが入っていく。
     たとえ一番身近な親友や伴侶でも結局は赤の他人、知らないままにしておいた方が丸く収まることも沢山ある。お互いに秘密はなし、嘘はなしなんて、所詮は絵に描いた餅に過ぎないというシニカルな視点には共感する。見逃しがちなラストのトリックにも要注目。これがあるとないとでは本作の印象もガラリと変わるはずだ。

  • パッセンジャー
    旬のスターの顔合わせが一番の見どころ
    ★★★★★

     舞台設定は近未来。惑星移住へ向かう宇宙船で120年間の冬眠に入っていた乗員乗客だが、その中で2人の男女が90年早く目覚めてしまう。一体なぜなのか?という謎に迫りつつ、船内で一生を終える運命に直面した男女の愛と葛藤が描かれる。
     重大なネタバレ案件の推移を含め、深く考えると納得のいかない点は多々あり。そもそも、宇宙空間に2人だけの男女が都合よく恋に落ちるという展開を、素直に受け入れることが出来るかどうかは賛否を分ける大きな鍵だろう。
     オスカー候補になった宇宙船内の壮麗な美術デザインは見事。ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットの相性も抜群なので、スター映画としての華やかさを楽しみたい。

  • キングコング:髑髏島の巨神
    1本立なのに、「チャンピオンまつり」
    ★★★★

    3年後に控える“対ゴジラ戦”の前哨戦程度で観ると、ド肝を抜かれる。「闇の奥」いうか『地獄の黙示録』から始まって、使徒にカオナシ、『食人族』に「ワンダと巨像」まで、オタ監督のやりたい放題全部乗せ!そんなとんでもない怪獣映画を作ったジョーダン・ヴォート=ロバーツは才能も、アヤしい風貌も、一気に“第二のデル・トロ”として名乗りを上げた感アリ。しっかりエロいブリー・ラーソンにしろ、キャラのほとんどが登場シーンで笑いを取る演出もあり、監督デビュー作『The Kings of Summer』の学生同様、大自然で楽しんでいるようにしか見えない。そのため、緊迫感はほぼゼロ。でも、楽しいからいいんです!

  • パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>
    幸福感を提供する「愛され型」のフォトグラファー
    ★★★★

    いまやポストカードの定番でもある「パリ市庁舎前のキス」が『LIFE』誌で初出しされた時(1950年)、なんと特集のメインカットですらなかったのは初めて知った。普通に依頼された職人仕事が、本人の意図せぬタイミングで永遠のスタンダードとして評価される――これはまさにドアノーの愛され方と重なってくるようだ。

    監督が孫娘だけに彼の親しみやすい人柄がよく出た内容だが、例えばテレビ出演した時などドアノーの「感じの良さ」は瞬間で伝わるものだ。その気さくさと、裏にある複雑さを推測するJ=C・カリエールの証言が特に面白い(珍しいカラー写真集『パームスプリングス』についてのコメントも)。日本絡みの終盤も必見。

  • キングコング:髑髏島の巨神
    めちゃくちゃ大金をかけたBムービー
    ★★★★★

    サミュエル・L・ジャクソンがキャストされた瞬間にわかるべきだったが、莫大な金かけて作った『スネーク・フライト』的なB級映画! キングコングのいる島に勝手に乗り込んで、あっという間に部下をやっつけられたサムジャクが “あいつと俺の問題になった”と睨みつける瞬間からトムヒは単なる脇役に! そもそもトラッカー能力を買われたのに道に迷うトムヒってどうなのか? という点を脇に置蹴るのもキングコングの暴れっぷりが素晴らしいから。『GODZILLAゴジラ』チームの製作だけあって、本物のゴリラが巨大化したような俊敏でパワフルな彼と禍々しい造形とパワーを持つ宿敵スカル・クローラーのガチンコ勝負でもう満腹! 

  • キングコング:髑髏島の巨神
    キングコングが新しい!
    ★★★★

     またキングコング?と思ってはいけない、今回のコングは新しい。この巨猿はまだ若く、成長期にあるという設定なのだ。テリトリーを引き継いで張り切っている、元気いっぱいの暴れん坊で、従来のコングのように悲哀を背負ったりしない。アクションも身体を使って格闘する日本の怪獣映画の系譜だ。
     コングの敵が爬虫類系の架空生物なのも正解。この敵と対比すると、哺乳類のコングは圧倒的に人間に近い。そこにサミュエル・L・ジャクソンが登場、コングと正面からガンを飛ばし合うと、もう2者の土俵は同じ。コングと人間を同じ立ち位置にするにはこの方法もあった。コングと一緒に熱くなる、日本版ポスターそのままの痛快怪獣映画だ。

  • パッセンジャー
    だからといってスルーできないデートムービー
    ★★★★

    同じ宇宙を舞台にしたサバイバル劇を描いた『オデッセイ』に比べると、いろいろと詰めが甘く、ご都合主義であることから、まるでラノベ原作のようなモノ足りなさは否めない。とはいえ、“宇宙の『タイタニック』”の売り文句通り、エンジニアと女流作家の身分差ある恋はロマンチックで、それを演じる俳優が、今勢いのある2人であることから、スター映画としての要素も強し。しかも、明らかに男女の解釈が違う仕上がりになっていることから、デートムービーにはピッタリだろう。その一方で、ネタバレの部分など、『ヘッドハンター』のモルテン・ティルドゥム監督作らしい性悪な部分も見え隠れし、決してスルーできない一本になっているといえる。

  • 3月のライオン 前編
    『プラチナデータ』『秘密』の監督とは思えない人間描写
    ★★★★

    「ハゲタカ」「龍馬伝」の演出家である以前に、大友啓史監督は「ちゅらさん」「私の青空」の演出家であったことを思い起こさせてくる力作。完全に桐山零と化した神木隆之介の成長&青春ドラマと同時に、陰で彼を支える川本家三姉妹との下町人情ドラマである本作は、とにかく朝ドラ感がハマる。ほかにも、有村架純が魔女っぷりを醸し出すヒールキャラの香子や、高橋一生の存在感がしっかりフックになってる担任教師など、しっかりサブキャラも人間として描かれ、138分の長尺も感じさせない。ただ、対局シーンは狙いすぎた感もあり、染谷将太カブりな『聖の青春』にはかなわず。とはいえ、『後編』は、さらにスゴいことになってます!

  • モアナと伝説の海
    海上がデスロードと化す!
    ★★★★

    ポスト「レリゴー」な主題歌に惑わされてはいけない。『リトル・マーメイド』でディズニー・プリンセスの存在を復活させた監督コンビが、その流れを自らブチ壊す意欲作だ。「未来少年コナン」な導入から活劇が始まる匂いがプンプンし、海上の“デスロード”と化す。モアナはマウイが放つ“プリンセス”の言葉を一蹴したうえ、2人のロマンス要素は皆無。そのため、関係性はフュリオサとマックスに、暴走止まらぬ武装海賊カカモラはウォーボーイズに見えてくる。劇伴まで意識したのはやりすぎかもしれないが、これも時代の流れ。王道のプリンセスものは実写リメイクに任せ、アニメスタジオは攻めまくる。そんなディズニーの英断がスゴい。

« Prev 全3,679件中11~20件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク