まほのハリウッド日記27
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マホリン、グリンチに変身？！の巻 |
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先最近日本でもだんだん表ざたになってきたドラッグ、、これについてはこれからもちょ くちょく話していくつもりですが、やっぱし一番に言える事は、ドラッグって最悪！！ ってことですな。 日本に帰ってよく聞かれるのは、「ドラッグってやったことある？？」。まあそう思 うのは当たり前なのよね。だってロス、しかもハリウッドなんて矢打ちゃドラッグに 当たるくらいお盛んなところだから。 が！！ こんな阿呆そうに見える私でも、ドラッグだけは手を出したことない！かといって、ドラッグやってる人を最低！ とかは思ってない。ただ、まあ君がやりた いなら勝手にやんなよ。って言うだけさ。 だってね、ドラッグやってる友達なんてはっきし言って星の数、そいつらにいちいち 文句言って、説教してたら身が持たないし、ドラッグってそう簡単に止められるもん でもないって知ってるから、、。でも、もちろん大切な友達が苦しむのを見るのは辛 い！、、。 てなわけで、私が遭遇した忘れられないドラッグにまつわるお話を今日はお一つ。 その日は、お友達のJちゃんと、Fちゃんと、ビバリーヒルズにあるレストランでラン チ。Fちゃんは、来る前にボーイフレンドとマリファナを吸ってから来てて、なんだ かやけにハイテンション。でも、ヤクとか酒の力を借りずに勝手にハイテンションに なれる私は、特に気にするでもなく昼間っから、３人できゃいきゃい楽しくおしゃべ りしてたわけです。 Fちゃんの様子がおかしくなったのは、お食事も中盤にさしかかった頃。 突如、表情が固まったかと思った瞬間いきなりぶるぶる震えだしちゃって、、、。 でもね、こっちでは、マリファナってたばこより安く買えるから若者でマリファナ吸っ てる子って別に珍しくなくて、ほかの化学系のドラッグより全然安心！って聞いてた わけです。だからバッドトリップ（悪夢みたいな、トビ方をしちゃう事）なんて絶対 ありえないもんだって思ってた。 でもでも、私とJちゃんが”大丈夫”？？って手をかけたとたん、 「ギャアアアアアア――！！！」 、、、レストラン中に響き渡ったFちゃんの大絶叫。 なになに、私らが一体何したッつーの！？ あまりに一瞬の出来事だったから私まで 腰抜かしそうになったさ。だって、ふつう驚きません？ つい３秒前まで一緒に食事 してた友達が突如錯乱状態だなんて。 でも私とJが、どんなになだめても、落ち着かせようとしてもだめ。 ついには、レス トランから外に飛び出しちゃったんです。 まるでジャッキー・チェンかなんかの映画みたいだけど、彼女を押さえつけるために、 私とJは二人で、ダイナマイトタックルを炸裂！！ またそれがさらに彼女の恐怖心 をあおっちゃったらしくて、ものっすごい暴れっぷり。 はあ、もう、なんだってんだ。せっかく、トマトスパゲッティ食ってたのにヨオオ！！ （怒） ってさすがの私も、逆ギレ（しちゃいけないんだけどね、、、）しそうになった頃よ うやくお店の人が呼んでくれた救急車が到着。 Fは、精神安定剤みたいのを注射されて、いっきに大人しくなって一件落着。 病院に着いて、いろいろ検査はしてもらったものの、コカインとかの化学物質は検 出されなかったし、お医者さんも「マリファナでは、こんなにひどいトリップはめっ たにない」っていうし、、。 その後のFいわく、あの時の私とJの姿を思い出すと今でも身震いするほど怖かったら しい。一回絵に書いてもらったんだけど、まじで気持ち悪かった。 彼女には私達が悪魔かなんかすっごく邪悪なものにしか見えてなかったみたいで、グレムリン、、いや むしろグリンチの巨大化した怪物ってかんじ？？（ひどいわ、こんな可愛い友達なの に！！ホントに失礼な話だよ、全く）。そんな怪物にタックルされたその時、Fは死 （食われると？）を覚悟、、、。 さらに私達が、なだめようとしてた言葉は、ずっと「殺してやる！！」としか聞こえ なかったっていうんだから。恐ろしいもんだ、ドラッグって。 検査で、異常はなかったものの、一つ言える事は、Fはその頃すごく落ち込んでて、 そのくらあい気持ちが＜引き金＞になったんだろうって事。 いくら、軽いドラッグっていっても、本人の精神状態次第では、怖いドラッグに変わ るってことを、その時思い知らされた。 もちろんそれ以来、Fがきっぱりドラッグと縁を切ったのは言うまでもありません。
森田まほ ＜お知らせ
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来週に続く… |
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