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『トラフィック』特集

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配給:日本ヘラルド映画 
4月28日より
丸の内ピカデリー1他

構成・文 今祥枝



 巨大な麻薬コネクションをめぐる物語を壮大なスケールで描き出し、本国アメリカではさまざまな物議を巻き起こした衝撃の問題作『トラフィック』。先頃のアカデミー賞では、見事に4部門の受賞に輝いたほか、ゴールデン・グローブ賞、ロサンゼルス批評家協会賞、全米批評家賞などの数多くの賞レースで高い評価を得ている秀作ドラマだ。監督は、本作と『エリン・ブロコビッチ』の2作品で同時に監督賞にノミネートされたスティーブン・ソダーバーグ。マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ夫妻の共演や、新しいヒーロー像を堂々と演じきったベニチオ・デル・トロなど、話題の尽きない本作の魅力を徹底紹介する!
 
監督賞
スティーブン・ソダーバーグ

助演男優賞 
ベニチオ・デル・トロ

脚色賞 
スティーブン・ギャガン

編集賞 
スティーブン・ミリオン


ハビエール・ロドリゲス
(ベニチオ・デル・トロ)
メキシコの州警察官 メキシコ=アメリカの国境警備に従事

マノーロ・サンチェス
(ヤコブ・バーガス

メキシコの州警察官 ハビエールの相棒
メキシコの州警察官ハビエールと、親友でパートナーのマノーロ。北部の国境警備に当たっていた彼らは、国境越えを試みようとしているトラックから大量の麻薬を押収する。ところが、その現場へメキシコの犯罪取締官として活躍するサラサール将軍が現れ、事件は連邦警察が引き継ぐと告げて麻薬を持ち去ってしまう。後日、ハビエールは将軍から内密に、ティファナの裏社会を牛耳る麻薬カルテルのプロの暗殺者フランシスコ・フロレスを捕まえてくることを頼まれる。



モンテル・ゴードン
(ドン・チードル)
DEA(麻薬取締局)捜査官

レイ・カストロ
(ルイス・ガスマン)
DEA捜査官 ゴードンの相棒
ヘレーナ・アヤラ
(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)
麻薬王カルロス・アヤラの妻
アーニー・メッツガー
(デニス・クエイド)
カルロス・アヤラの顧問弁護士
DEAのおとり捜査官モンテルとレイは、中間ルートの麻薬密売人エドゥアルド・ルイスの逮捕に成功する。ルイスから影の麻薬王カルロス・アヤラに不利な情報を引き出したモンテルらは、夫の仕事について何も知らない妻ヘレーナの目の前でカルロスを逮捕し連行する。幼い息子を抱え妊娠中のヘレーナは、途方に暮れて弁護士アーニーに相談するがなすすべもない。やがてヘレーナは、夫と息子、そして生活のために恐ろしい犯罪に手を染めていく。



ロバート・ウェークフィールド
(マイケル・ダグラス)
オハイオ州最高裁判事
→ 麻薬取締連邦最高責任者

キャロライン・ウェークフィールド
(エリカ・クリステンセン)
ロバートの娘 シンシナティの高校生
 
セス・アブラハムス
(トファー・グレイス)
キャロラインのボーイフレンド
 
オハイオ州最高裁判事ロバートは、大統領命令により新しい麻薬取締連邦最高責任者に任命される。職務に忠実で妥協を許さない彼は、連邦対策本部を設置し自ら情報収集を開始する。一方、ロバートの娘キャロラインは、ボーイフレンドのセスから強力なドラッグを勧められて興味半分に使用する。最初は軽い気持ちだったが、次第にドラッグなしでは生活できないようになってしまう。そのことは、やがて保守的な両親にも知られることになり……。


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