『イン・ハー・シューズ』特集

姉ローズの家に転がり込み、居候をしていたマギー。いつまでもふらふらとして、いいかげんな生活をしている自分に苛立ちを感じる今日この頃。そんな甘ったれた根性を正すには、まずは家を出て自活するしかない！

自活の第一歩は、働くこと。自分のルックスを生かし、女優にでもなろうかと無謀な計画を立てるが、贅沢は言わず自分に出来る仕事をするマギー。しかしどうにも長続きせず……。

再び行き詰まってしまったマギーは、自分探しの旅に出ることを決意する。「自分は一体何者なのか？」という疑問を胸に、音信不通状態だった祖母の元を訪ねる。そこで幼いときに死に別れた母のことや、家族の絆の大切さを再認識する。

マギーは難読症だというコンプレックスがあるために、自分に自信を持てないでいた。そんなとき老人ホームに住む元教授が、マギーに本を読んでほしいと頼んできた。ゆっくりと丁寧に読むマギー。やっとのことで読み終わったとき、今まで感じたことのないほどの達成感と自信を得ることが出来た。

自分に自信を持ったことで世界が開けたマギーは、次第に自分の隠れた才能に気づき始める。そして自分を必要としてくれる誰かがいることにも気づき、誰かのために生きることの素晴らしさを知ることになる。