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『ステイ』特集

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6月3日より恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー 『STAY』 この映画の謎は頭で考えても決して解けない・・・・・
『ステイ』はこんな映画 豪華スタッフキャスト大集結!
このキービジュアルを探れ 試写会レポート
豪華キャスト、スタッフ大集結!
『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー、『キング・コング』のナオミ・ワッツ、『きみに読む物語』のライアン・ゴズリング、そして監督は『ネバーランド』や『チョコレート』のマーク・フォースターといった豪華キャスト、スタッフの過去の作品から『ステイ』を分析します。
公式サイト 作品情報
<ユアン・マクレガー> 巻き込まれ型の“さまよいキャラ”を好演!
『スター・ウォーズ』新三部作のオビ=ワン役でよく知られるユアン・マクレガーだが、この作品で彼が演じるのは謎に満ちた体験を余儀なくされる主人公サム。
ニューヨークの精神科医であるサムは、自殺願望のある男性患者ヘンリーの身を案ずるうちに、現実とも幻ともつかない意識の迷宮にはまり込んでいく。
結構、演技の幅は広い
過去の出演作と比べると……
『トレインスポッティング』よりさまよえる主人公という役柄はユアンにはなじみが深く、古くは将来の見えないジャンキー、マーク・レントンを演じた『トレインスポッティング』から、最近では情欲に身を任せる無気力な青年ジョー・テイラーを演じた『猟人日記』まで、多くの作品でユアンは人生をさまよい、心の旅を繰り広げる役を演じてきた。また、サムの物語はえたいの知れないトラブルに巻き込まれる形で始まるが、巻き込まれ型の主人公という点では、人質に振り回される誘拐犯を演じた『普通じゃない』やクローン社会の陰謀に巻き込まれる『アイランド』などにも通じるものがある。ただし、過去のキャラクターたちとサムが異なるのは、ラストを経て、ある事実と人物設定が浮き彫りになるということ。「救いを求めているのはヘンリーだけではなくサムもなんだ」というユアンのコメントにヒントが隠されている。
<ライアン・ゴズリング> ロマンチックな“謎キャラ”で本領発揮!
知る人ぞ知る若手演技派から『きみに読む物語』を経て、ティーンのカリスマへとステップアップしたライアン・ゴズリング。
そんな彼が演じる謎めいた精神病患者ヘンリーは、担当医であるサムに「3日後に訪れる21歳の誕生日に自殺するつもりだ」と告げた後、不可解な行動の末にこつぜんと姿を消してしまう
母性本能をくすぐるタイプ
過去の出演作と比べると……
『きみに読む物語』より一見すると奇怪で、サムを翻弄(ほんろう)する役どころのように思われるヘンリーは、いわゆる“謎の人物”であり、そのキャラクターは冒頭ですぐに把握できるタイプのものではない。演じるライアンは「この作品は巨大な迷路のようだが、ヘンリーの自己破壊的な衝動は誰の目から見ても明らか」と言っており、破壊性という点においては、彼が過去に演じた『16歳の合衆国』の少年犯罪者リーランド(ガールフレンドの弟を殺害)や『完全犯罪クラブ』のハンサムな高校生リチャード(同級生と共に殺人計画を練る)を思い起こさせる。しかし、注目すべきは、ヘンリーは結婚したいほど好きな女性がいる愛の模索者であるという点。この事実は作品を読み解く上でも重要なのだが、ヘンリーのキャラクターには『きみに読む物語』的ロマンス要素も含まれているとだけ言っておこう。
<ナオミ・ワッツ> ミステリアスな“美女キャラ”がハマリ役!
『キング・コング』が記憶に新しいナオミ・ワッツが演じるのは、サムの恋人ライラ。ライラはもともとサムの患者だった女性だが、現在は彼と同棲している。画家であり、過去に手首を切って自殺未遂を起こした経験のある不安定なライラは、サムから聞いたヘンリーの話に深い関心を示すようになる。そんなライラと、彼女を愛しつつも危ぶむサムとの関係は、サムが意識の迷宮に入り込むにつれ、徐々に不確かな色味を帯びていく。 結構、演技の幅は広いBarry King/WireImage.com/MediaVast Japan
過去の出演作と比べると……
『トレインスポッティング』より「ライラはある種の天使なの」とナオミが言うように、ライラはサムとヘンリーの媒介となるキャラクターとして登場する。『ザ・リング』シリーズや『キング・コング』で絶叫クイーンの座を手に入れたナオミゆえ、ライラのように静かな危うさを持つ役柄は意外に思われるかもしれない。しかし、出世作である『マルホランド・ドライブ』を知るファンには、この作品で彼女が見せるミステリアスな佇まいにちょっとした目配せを感じられるところ。触れることさえ許されないような美しさを持ち、時に怪しげでさえあるライラは、エキセントリックなデヴィッド・リンチ作品のヒロインをほうふつとさせ、ナオミ自身も「『マルホランド・ドライブ』を思い出したわ」と語っている。
<マーク・フォースター> 3人をまとめるのは、“愛の名匠”!
作品作りに、愛と死は欠かせない
ハル・ベリーがアカデミー賞主演女優賞に輝いた『チョコレート』、ジョニー・デップが「ピーター・パン」の生みの親ジェームズ・バリに扮(ふん)した『ネバーランド』といった2作品の世界的ヒットで、“愛の名匠”として定着した俊英監督マーク・フォースター。夫を死刑によって失った女と、その刑を執行した男の愛をつづった『チョコレート』、純真無垢(むく)な心を持つ大人と父親を亡くして心を閉ざす少年の触れ合いが温かい感動を呼んだ『ネバーランド』と、それぞれテイストは異なるが、フォースターは常に愛のドラマと向き合い、人間の深い感情を見つめてきた。幻想的なスリラーの様相を呈した本作『ステイ』もやはりスタイルは違えど、ひとりの男の愛とそれに伴う感情の渦が物語の鍵を握っている。ちなみに、『ステイ』というタイトル自体もフォースターいわく「愛するものから去りたくないと願う“必要性”のこと」を意味しているという。また、『チョコレート』の死刑、『ネバーランド』の死別と、フォースター作品では“死”も欠かせないキーワードのひとつ。ヘンリーの自殺予告がサム自身を揺るがし、その先に切なく狂おしい愛の物語が浮かび上がってくる『ステイ』は、愛と死に彩られたフォースターらしい作品だといえる。
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