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最終話は100点満点!ビックサプライズ満載の「マンダロリアン」

今週のマンダロリアン

 毎週、毎回、感動を与えてくれたシーズン2も今回で最終回。シーズン2が終わるのはさみしいけれど、でも大丈夫、今回はそのさみしさを吹き飛ばしてくれるほどの感動が待っている!(文・平沢薫)

※ご注意:このコンテンツは、「マンダロリアン」シーズン2についてネタバレが含まれる内容となります。後半の「もう観ちゃった方向け」はご注意ください。

今週のマンダロリアン(シーズン2)連載:第8回(最終回)

<これから観る方向け:ネタバレなし>サプライズと感動が山盛りの最終回!

マンダロリアン
(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 大好評のうちに迎えたシーズン2最終回のチャプター16「救出」(シーズン2第8話)は、ただでさえ世界中の『スター・ウォーズ』ファンの期待値が上がっている中で配信されたにもかかわらず、大絶賛の嵐。なにしろ配信開始翌日の現地12月19日時点で、米映画評論サイトRotten Tomatoのトマトメーターがなんと100%! 米映画情報サイトIMDbのユーザー投票が10点満点の9.9点!! とんでもない高得点を記録している。

 脚本は、このシリーズのクリエイター、ジョン・ファヴロー。そして監督は、シリーズ初参加の『アントマン』シリーズのペイトン・リード。彼は『アントマン』をはじめ、『チアーズ!』『イエスマン “YES”は人生のパスワード』などを手掛けていてコメディーが得意な印象があるが、今回はコメディー色を抑えて、アクションと感動とサプライズが山盛り。期待値を上げたまま見ても大丈夫!

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<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>問答無用に強い!偉大なジェダイ!

マンダロリアン
(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 そうだった! 見たかったのはコレだった! 「マンダロリアン」は無意識のうちに見たいと思っていたものを教えてくれる。まず冒頭、宇宙空間での宇宙船同士の攻防戦を見れば、そうそうコレが「マンダロリアン」にも必要だったと気づかされ、マンドー(ペドロ・パルカル)とモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)の長槍とダークセーバーの対決を見れば、そうそうやっぱり1対1の激闘がなくちゃと頷かされる。その上、ジェダイ時代のルーク(マーク・ハミル)に登場されては、もうひれ伏すしかない。そうだった、思えばジェダイ最盛期のルークはこれまで見たことがなかったのだ、アナキンのジェダイ最盛期は『クローン・ウォーズ』でたっぷり見ているのに。

 しかもその登場までの演出にシビレる。まず操縦者不明のX-ウィングが到着 → モノクロ画面のモニターにフードを被った人物がライトセーバーでドロイドを倒す姿が映し出される → そのセーバーの色がグリーンだと分かる。この時点でえ? え? その色ってことは!? と思わされ、問答無用の強さを見せつけられて、この強さだし!? 時代設定からしてもやっぱり!? とどんどん期待は高まるが、それを抑えていやいやでも新キャラってこともありうるし、とヤキモキさせられるけどフードでなかなか顔は見えず……。そして、すべてのダーク・トルーパーを倒してメインデッキに入ってきてからやっとフードを取る……と、その人はジェダイのルーク。この演出には、ただただ監督の思惑通りに乗せられてしまうばかりだ。

マンダロリアン
(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 このルークのグリーンのライトセーバーは、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の彼のセーバー。彼がオビ=ワン・ケノービからもらったブルーのセーバーをクラウドシティで失った後、自分で作ってダース・べイダーと最後の対決をした時に持っていたあのセーバーだ。ルークの服が黒いのも『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』と同じ。これは、銀河皇帝を倒した後の、偉大なジェダイとして活躍中のルークなのだ。

 さらに、その後もずっとルークと一緒だったことがすでに分かっているR2-D2が出てきて、感動が倍増。グローグーが、R2-D2が機械言語で何かを言うのを聞いて、ルークと一緒に行く気になるという展開も、きっとR2がとても楽しいことを言ったのだろうと想像されて暖かな気持ちになる。ちなみにこのルーク、顔はマーク・ハミルの顔を元にCGIで創造されたもの。ローブを着て演じているのは『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』でブルーアイズ役を演じた英国俳優マックス・ロイド=ジョーンズだ。

 そんな感動的なストーリーにも、小ネタを忘れないのが「マンダロリアン」。ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)がボバ・フェット(テムエラ・モリソン)に「あんたの声は何千回も聞いた」と言うのは、クローン・トルーパーはボバのクローン親ジャンゴ・フェットの遺伝子を元に作られているので、声がボバと同じなのだろう。また、ボ=カターンの仲間コスカ(サーシャ・バンクス)がボバに日本語字幕で「ナメると大ケガするよ」と言うが、このセリフは英語字幕では「You'll be talking through the window of a Bacta tank(バクタ・タンクの中でしゃべることになるよ)」。このバクタ・タンクは、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でワンパの洞窟でケガをしたルークが治療のために入れられていた水槽のこと。そして、モフ・ギデオンのシャトルにはRA-7プロトコル・ドロイド、通称インセクト・ドロイド、またの通称デス・スター・ドロイドがいる。この型は『スター・ウォーズ/新たなる希望』にも登場した帝国軍のドロイド。「マンダロリアン」シーズン1第7話「罰」でも同型がカンティーナのバーテンとして働いていた。

 また今回は、エンドクレジットの後にビッグなオマケが付いている。『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のジャバ・ザ・ハットの宮殿が登場。ガモーリアンなどかつて宮殿にいた種族が続々いて、玉座に座っているのは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でジャバの子分だったビブ・フォーチュナ。演じるマシュー・ウッドは、サウンドエディターで、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のグリーヴァス将軍役などの声優でもお馴染み。彼は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のポッドレースのシーンでもビブ・フォーチュナを演じていた。このシーンが、新作「ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット(原題) / The Book of Boba Fett」2021年12月配信予定の発表になっているというサプライズも楽しい。

 そして、気になる「マンダロリアン」シーズン3は、すでに2021年末の配信開始が発表されているダークセーバーの継承者問題はどうなるのか。これからモフ・ギデオンはどう動くのか。そして、マンドーとグローグーは再会するのか。配信開始はまだまだ先なのに、今から待ちきれない!

10月30日(金)よりディズニープラスにて独占配信中 (毎週金曜日17:00に新エピソードが配信:全8話)

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