祝・オスカー受賞!5月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

 今月の5つ星映画は、ガイ・リッチーの原点回帰作、ロマンチックなラブストーリー、アカデミー賞主演男優賞受賞作、『ジャスティス・リーグ』のディレクターズ・カット版、ソウルの女王のドキュメンタリー映画。これが5月の5つ星映画5作品だ!

まさに王の帰還!これぞガイ・リッチーな快作

ジェントルメン
(C) 2020 Coach Films UK Ltd. All Rights Reserved.

ジェントルメン』5月7日公開

 近年は『シャーロック・ホームズ』や実写版『アラジン』など原作ものの大作続きだったガイ・リッチー監督が、ロンドンの下町を舞台にした、オリジナル脚本のクライムコメディーに原点回帰。軽妙洒脱なセリフの応酬と、濃すぎるキャラクターたちのだまし合いで二転三転するひねりが効きまくったプロットには、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』で彼にほれた映画ファンも大満足するに違いない。同ジャンルについに王が帰還したと言っても過言ではなく、豪華キャスト陣が彼の下、一筋縄ではいかないキャラを嬉々として演じているのも印象的。ゲスな私立探偵役のヒュー・グラントは、ラブコメで披露してきた上流のイギリス英語は封印して、ロンドン下町のコックニー訛りに。強烈な変貌を遂げて、チャーリー・ハナムとの一方通行のブロマンスも見せてくれる。不良少年たちを束ねるコリン・ファレルもめちゃくちゃおいしい役!(編集部・市川遥)

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美しいパリとともに描かれる、人生の見つめ直しの物語

ラブ・セカンド・サイト
(C) 2018 / ZAZI FILMS - MARS CINEMA - MARS FILMS - CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - C8 FILMS

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』5月7日公開

 パラレルワールドに迷い込んだ男の葛藤を描くラブストーリー。結婚10年目、人気作家だったラファエルは、目を覚ますと自分がさえない中学校教師で、学生時代に一目ぼれで結婚した、ピアノ教室を開いているはずの妻のオリヴィアが人気ピアニストとして活躍する世界線にいることに気づく。『素晴らしき哉、人生!』といった古典的な名作に連なる、ファンタジックな設定を借りて人生の見つめ直しを描く普遍的な物語に仕上がっている。二人の心情を音楽に託す演出も洒落ていて、ラファエルが執筆する劇中小説が物語の鍵となる仕掛けも巧み。随所に映し出されるパリの風景は胸が躍り、前向きな気持ちにさせるストーリーとの相性もよい。そして、カップルを演じたフランソワ・シヴィルジョセフィーヌ・ジャピが本作での共演を機に交際に発展したというのも、映画のロマンチックな雰囲気に花を添える愛すべきエピソードだ。(編集部・大内啓輔)

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アンソニー・ホプキンスの名演、ここに極まれり

ファーザー
(C) NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ ORANGE STUDIO 2020

ファーザー』5月14日公開

 83歳の英国の名優アンソニー・ホプキンスが、『羊たちの沈黙』以来2度目のアカデミー賞主演男優賞に輝いた本作は、誰にも可能性のある認知症を患った老人の恐怖と混乱を描いたミステリー仕立てのドラマ。原作は、世界30か国以上で上演された名作戯曲。物語はロンドンで一人暮らす81歳のアンソニー(ホプキンス)が、娘から恋人の住むパリへ引っ越すことを告げられるところから始まり、時系列を前後しながら展開。ある時は、娘はおろか娘の恋人(または夫)、介護人までもが別人の姿で現れたり、状況が目まぐるしく変わり、物語がアンソニーの目線で展開していくため、観客は混乱することになる。一体、何が現実なのか? 現実と彼の願望が入り乱れているのか? 劇中、度々「わたしのフラット(家)」と口にし、自身の安全地帯が揺らぐことへの不安を生々しく表現したホプキンスは、本作で「父を思い出しながら演じた」という。娘を演じるオスカー女優オリヴィア・コールマンの憂いをたたえたまなざしが、彼の名演を際立たせる。(編集部・石井百合子)

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全てがスケールアップした4時間超のヒーロー神話

『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』5月26日先行配信開始

 DC映画『ジャスティス・リーグ』を家族の不幸で途中降板したザック・スナイダー監督が、当初の構想に基づき製作したディレクターズ・カット版。全6章で構成された濃密なストーリーや残虐描写が加わったハードなアクションなど、全ての要素が劇場公開版よりスケールアップしており、もはや神話とも言うべき領域に達している。各ヒーローの物語も一層深みが増し、「なぜ地球のために戦うのか?」という彼らの目的がはっきりと見えてくる。劇場公開版ではカットされた悪役ダークサイドや、ビジュアルを一新したジャレッド・レトー版ジョーカーなど、ファン待望のキャラクターにも見せ場が用意されている。本編は劇場公開版の倍となる4時間超えだが、蔵出し映像や再撮影した新映像を盛り込んだことで、時間を忘れるほど作品に没頭できる。最愛の娘を失った悲しみをかかえながら、ファンのために魂を込めて本作を完成させた監督に拍手を送りたい。(編集部・倉本拓弥)

5月26日(水)よりダウンロード販売/デジタルレンタル先行配信開始
6月25日(金)より4K ULTRA HD&ブルーレイ発売

音楽の見えない力に圧倒される

アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン
2018 (C) Amazing Grace Movie LLC

アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』5月28日公開

 本作は、“ソウルの女王”として知られる故アレサ・フランクリンさんが1972年1月13日と14日に行った、ライブ・アルバム「AMAZING GRACE」の映像を捉えたドキュメンタリー映画。本来は、シドニー・ポラック監督によってアルバム発売の翌年に公開される予定だった。会場となった教会には撮影クルー、聖歌隊、演奏者、アレサさんの歌声を聞きに来た人々がひしめき合い、この貴重な夜を共有できることに高揚している様子がスクリーンから伝わってくる。緊張した面持ちで登場したアレサさんが歌い始めると、会場は沸き上がり、拍手や歓声、ダンスと全身で歌への喜びを表現させる。その熱狂ぶりに、目には見えない音楽の力を感じることができるはずだ。また、アレサさんの額に滲む汗や目を閉じて歌い上げる姿など、至近距離からの映像はまるでその場にいるかのような臨場感が味わうこともできる。貴重な映画・音楽体験ができる1本だ。(編集部・梅山富美子)

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