(原題:LA VIE EN ROSE)何とも釈然としない映画だ。往年の大歌手エディット・ピアフの短い生涯を綴った本作、前に感想を書いた「ミス・ポター」のヒロインとは大違いで、彼女の人生は波瀾万丈そのものだ。とても“淡々と描く”ことなど出来ない相談である。逆に言えば、あまりにも波瀾万丈すぎて、一本の映画ではとても全部カバーできない。 ではこの映画の作り手達はどういうアプローチをしたかというと、主人公にとって大きな出来事だと思われるパートだけをピックアップして描くことに専念した。ただしそれでは単なる“大
...[外部サイトの続きを読む]