(原題:Io, Don Giovanni)まるで面白くないのは、監督カルロス・サウラの特質を活かしていないからだ。とはいえ、サウラは(受賞歴こそ多いが)個人的には「カルメン」(83年)のみの“一発屋”であると思う。どうして「カルメン」は傑作たり得たかというと、ドラマと劇中劇との絶妙の融合ゆえである。これがサウラ監督の真骨頂であり、逆に言えば「カルメン」以外のサウラ作品はそれが成功していない。脚本段階でドラマが劇中劇に対して及び腰になっており、両者がクロスするスリルを味わえない。 本作はどうかと言えば
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『ドン・ジョヴァンニ』教養のない男が観ると、こんな感想に。
コナのシネマ・ホリデー
2010年5月1日
『ドン・ジョヴァンニ~天才劇作家とモーツァルトの出会い~』 (G) 原題:IO,DON GIOVANNI 2009年・イタリア=スペイン (127分) 監督:カルロス・サウラ撮影:ヴィットリオ・ストラーロ音楽:V・M・モーツァルト、A・ヴィヴァルディ出演:ロレンツォ・バルドゥッチ、リノ・グアンチャーレ、エミリア・ヴェルジネッリ ほか
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