幕末から明治の信州、伊那谷。俳人、井上井月(田中泯)は住居もなく家族もなく、あちらこちらを放浪していた。世話になった家ではお礼にと俳句を詠み、訪れた家をことほぎ、亡くなった人に対し追悼句をささげる。そんな、“ほかいびと(寿・祝人)”井月の生涯を解き明かす。