29歳の売れない女優アキ(小林夏子)は、マジシャンのアシスタントをしながらどうにか食いつないでいた。彼女は女優として成功することのできない自分に腹を立て、先の暗い将来を悲観することしかできなかった。そんなつらい現実を生きるアキは、毎日マジシャンの催眠術にかかったフリをしているうちに、次第に現実と虚構の境目がわからなくなる。