映画監督のダーヴィット・ジーヴェキンクの母グレーテルさんが認知症になり、父のマルテさんが自宅で献身的に介護を続けていた。グレーテルさんは、若いころには言語学を学び、テレビ番組の司会を務め、ドイツやスイスで政治活動に傾倒していたこともあるが、今は心の赴くままに過ごしている。ダーヴィットは、介護で疲れた父を旅行させ、母の面倒を見ようとするが……。