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女たち (2021) 映画短評

2021年6月1日公開 97分

女たち
(C) 「女たち」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

くれい響

女優陣がぶつかり合う、むき出しの感情

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

コロナ禍におけるリアルやストレスを描くテーマ性や、一人の人物の死から始まる物語。そして、演者のただならぬ熱量など、『茜色に焼かれる』と共通する部分が多く、公開延期により、なんだかんだ先を越された感はある。とはいえ、むき出しの感情を描かせたら、とことんやってくれる内田伸輝監督作。もちろん『ミセス・ノイズィ』に続き、追い詰められ、壊れゆく女を演じる篠原ゆき子の芝居はスゴい。さらに、完全に壊れた毒親を演じる高畑淳子との絡みは、まるで怪獣映画のような迫力すら感じるほど。そんななか、惜しむべきは、どこか古臭さを感じてしまう劇伴。明らかに、現在進行形の物語だけに残念である。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

篠原ゆき子と高畑淳子の火花散る芝居対決が圧巻!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ままならぬ人生に不満と怒りを抱えながら黙々と母親の世話をするヒロイン、思い通りに育たなかった我が娘に憎しみをぶつける要介護の母親、そして一見したところ夢を叶えて自由に生きているように見える幼馴染の親友。コロナ禍の閉塞感に包まれた日本、豊かな自然以外に何もない閉鎖的な片田舎。ある出来事をきっかけに、辛うじて保たれていた平穏な日常が音を立てて崩れていく。重苦しい空気に包まれた今の日本社会で、崖っぷちまで追いつめられた女性たちの哀しみと絶望と再生を描いた作品。どこか舌足らずな部分があるようにも感じられるが、しかしまさに入魂と呼ぶしかない篠原ゆき子と高畑淳子の芝居がとにかく素晴らしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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