バック・イン・アクション:映画短評
バック・イン・アクション
ライター2人の平均評価: 3.5
キャメロンとジェイミーを祝して星ひとつおまけ
11年ぶりにスクリーン復帰したキャメロン・ディアスは、あいかわらずファニーでチャーミング。やはり彼女は真の映画スターだと再確認。自ら彼女を説得したというジェイミー・フォックスとのノリも、さすがに抜群。ジェイミーも最近大病を患ったし、このふたりを祝福する意味で星ひとつおまけ。
映画そのものはというと、過去に何度も見たことのあるお決まりパターン。駄作とは言わないが、サプライズも、新しさもない。この映画を見る唯一の理由は、久々にキャメロンに会えることだけ。これまたありがちなことに、続編への道をしっかり残しているが、次に彼女が出るのはもっと彼女の実力にふさわしい映画であることを願うばかり。
おかえり、キャメロン!
絶対的なスター俳優が現われなくなって久しいが、そういう意味では軽い懐かしさを覚えるスター映画。もちろん、よい意味で、だ。
C・ディアスの10年ぶりの復活というめでたい話題に加え、これが彼女との3度目の共演となるJ・フォックスとのかけあいも楽しい。彼らのアクション演技にも目を見張るばかりか、ファミリームービーとしての魅力をも備え、安心して楽しめる。
このようなザッツ・ハリウッド的な王道のアクションエンタテイメントが配信公開というのは寂しい気もするが、コロナ禍や俳優スト後の激変期には、こんな作品が出てくるのも仕方なし。フォーマットはどうあれ、多くの観客の目に届くことを願う。