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性器を切除された実在のファッションモデルの自伝映画化!13歳で老人との結婚を強要され逃げ出すすさまじさ

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砂漠の花!
砂漠の花! - (C) Desert Flower Filmproductions GmbH

 5歳のときに女性性器切除を施され、13歳のときに祖父と同等年齢の老人と結婚させられそうになり、一人でアフリカの砂漠の中を逃げ出した過去を持つ実在のファッションモデル、ワリス・ディリーの自伝本「砂漠の女ディリー」を映画化した『デザート・フラワー』(砂漠の花の意)のオフィシャルサイトに、ワリス本人のインタビュー映像が掲載された。アフリカでのつらい過去を持つワリスだが、「アフリカは美しい国よ」と話す笑顔が印象的だ。

映画『デザート・フラワー』写真ギャラリー

 現代の日本では考えられないが、アフリカ、中東、アジアなどの一部の開発途上国で、貞操、純潔の象徴として、現在もまだ行われている女性性器切除。「国連人口基金東京事務所」のホームページによると、思春期までの女児の外性器を切り取るというこの社会的慣習は、「性交や出産時に痛みと潜在的危険を伴うようになり、また、性感染症に感染する危険も増加するため、弊害は大きい」という。ワリスは、5歳のときにこの女性性器切除を施された女性。映画の予告編では、ロンドンで出会った女性が切除を受けていないことに、「あなたは切られていないの?」と驚くワリスの姿も描かれている。そんなワリスは、2002年に「ワリス・ディリー基金」を設立し、世界中の多くの人に女性性器切除の存在を知って考えてもらい、廃止していく活動も行っている人物だ。

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 今回、『デザート・フラワー』のオフィシャルサイトに掲載されたインタビューでは、アフリカでつらい経験をたくさんしてきたはずのワリスが、この映画を観たら、「(日本の観客は)きっとアフリカに住みたい! と思うんじゃないかしら?」と話す姿が収められている。これにはインタビュアーも驚きを隠せないが、ワリスは「アフリカは美しい国よ。ネガティブな部分が誇張されてしまいがちだけれど、アフリカは悲惨な国ではない。本当は美しくてパラダイスのような国なの」と最高の笑顔で語るのだ。

 アフリカの砂漠から死に物狂いで逃げ出し、トップモデルの座へと駆け上がったワリスの半生には、あのエルトン・ジョンも映画化のオファーをしていたとか。エルトンとは「結局うまくいかなかったのよ」と笑って語ったワリスが納得し、やっと映画化にこぎ着けた『デザート・フラワー』。「(この映画を観たら)きっとあなたの人生は変わるはずです」とメッセージを送るワリスに、強く生きる希望を与えられた気がした。

映画『デザート・フラワー』は12月25日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開

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