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庵野秀明『エヴァQ』の後、壊れた…『ゴジラ』総監督を引き受けた理由

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『ゴジラ』に挑む庵野秀明監督 ※画像は2014年のもの
『ゴジラ』に挑む庵野秀明監督 ※画像は2014年のもの

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が、東宝製作による怪獣映画『ゴジラ』シリーズ最新作の総監督・脚本を手掛けるにあたり発表したコメント内で、2012年に公開され大ヒットを記録した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の後に自身を襲った苦悩を明かした。

 コメント内で庵野は、「2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。所謂、鬱状態となりました」と告白。壮絶な製作を振り返るように「6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした」とつづった。

 2013年は、自身のスタジオである株式会社カラーに近づくこともできなかったという庵野。そんな状況下にあって東宝からオファーされたのが、『ゴジラ』の仕事だった。「無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ」とその場は固辞したという庵野だが、東宝の誠意と、本作で監督と特技監督を兼任する盟友・樋口真嗣監督の熱意に触れたこともあり、同年3月に快諾。その理由について「今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受ける事にしました。エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受ける事にしました」と明かしている。

 『ゴジラ』は2016年夏の全国公開を予定しているが、現在は「エヴァ」シリーズ最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』完成に向けた作業も「なんとか進められています」という庵野。「僕の周囲の方々、そしてアニメファンの皆様が、再び完結に向かうというモチベーションを支えてくれているからです」と感謝のメッセージを送っている。(編集部・入倉功一)

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