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マイケル・ジャクソン死の真相…「死体は語る」著者が明かす

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2009年に亡くなったマイケル・ジャクソン
2009年に亡くなったマイケル・ジャクソン - (C)ITV Studios Limited 2013

 スーパースターの死の真相に迫るイギリスのドキュメンタリー番組「Autopsy 検死報告書」の日本初放送(チャンネル銀河)を記念して、第1話「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップ 最期の時間」の試写会&トークショーが15日に都内で行われ、ベストセラー「死体は語る」の著者・上野正彦元監察医がゲストとして登壇。プロの視点からマイケルの検死について語った。

 2009年3月、マイケルは50回におよぶワールドツアー「THIS IS IT」の開催を発表するが、公演初日を目前に控えたある日、突然この世を去ってしまう。病死、事故死、殺人など、さまざまな憶測が飛び交う中、死因を特定するために検死・解剖が行われ、当時の専属医は、極度の不眠症だったマイケルの強い要望もあって、プロポフォール(麻酔薬)を投与したことが判明。これによってマイケルは昏睡状態に陥り、死に至ったという。

 上野氏は、「彼の体は薬に支配されていた」と厳しい表情で本番組の検死を振り返る。「白斑症を消すために漂白剤を使い、CM撮影時の大火傷によってほとんど無くなった髪の毛をウィッグで隠し、整形した鼻も崩れかけていた。メイクに異常なほど気を遣ってきたことから、彼は不安神経性に陥っていた」と解説。さらに「約30件の裁判を背負い、損害賠償の額が4億ドル(約480億円・1ドル120円計算)にのぼったことから、過酷なワールドツアーを余儀なくされた。これが薬依存症に拍車をかけた」と肩を落とす。

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 「ツアーの重圧から眠れない日々が続くマイケルさんは、睡眠薬や安定剤を多量に摂取するようになりますが、目覚めると意識が朦朧(もうろう)としているため、今度は覚せい剤や興奮剤などに手を出すという悪循環。こうしてマイケルさんは、薬に体を乗っ取られてしまった」と語り、検死で明らかになった負の連鎖の恐ろしさを説いた。

画像テキスト
登壇した上野氏

 ところで、これまで2万件におよぶ検死に携わってきた上野氏は、検死によって事故の真実を見抜き、殺人事件として立証した例も少なくないという。そんな上野氏は、かつて世界中のメディアが取り上げた未解決のジョンベネちゃん(当時6歳)殺害事件にも言及。「情報番組に出演した際、周囲は、犯人はお父さんだ、お母さんだと騒いでいましたが、解剖の初見で、わたしは『犯人は少年だ』と直感した。体中に擦過(さっか)打撲傷の跡があり、頭を鈍器で殴られ、性的に悪戯され、最後は絞殺されているんですが、相手は6歳の少女、大人ならもっと簡単に殺害できるはず」と推測する。

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 また、事件前後、雪が積もった家の周囲に足跡がなかったことから、犯人は家族の中の誰か、という絞り込みについても、「雪が降る前に侵入し、逃げたあとに雪が降れば、足跡は残らない場合もある」と持論を展開。「死体はうそをつかない」という信念のもと、不確定要素による捜査の危険性に警鐘を鳴らしていた。(取材・文:坂田正樹)

「Autopsy 検死報告書」は3月13日より「チャンネル銀河」にて放送開始(毎週日曜・夜9時)

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