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元朝ドラヒロインが全裸体の美しさ披露!瀬戸内寂聴の問題作を映画化

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村川絵梨が捨て身の熱演!
村川絵梨が捨て身の熱演! - (C)2016「花芯」製作委員会

 瀬戸内寂聴が“子宮作家”と批判を浴びるなど波紋を呼んだ小説「花芯」が映画化されて今夏に封切られることが発表され、2005年度後期のNHK連続テレビ小説「風のハルカ」でヒロインを演じた村川絵梨が、傷だらけになりながらも女としての性愛を貫く主人公を演じることが明らかになった。瀬戸内は村川の演技を「主人公の全裸体の美しさ! 身体を張った捨て身の演技の迫力に感動!」と褒めたたえている。

【写真】村川絵梨が体当たりの演技で挑んだ!

 瀬戸内が瀬戸内晴美という名前で発表した同作品は、当時の世相に反逆するかのようなヒロインの生き様が話題を呼び、「子宮」という言葉が多く出てくることなどから、瀬戸内は批評家から“子宮作家”と皮肉られ、その後5年ほど文壇での沈黙を余儀なくされたほどの問題作。親が決めた許嫁と結婚して息子を授かりながらも夫の上司に恋をし、次第に肉体の悦びに目覚め、世間の常識に背を向けて子宮の命ずるままに生きることを選ぶ主人公・園子に、村川が体当たりで挑んだ。

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 映画化の発表に際して瀬戸内は、「私にとっては、この一作の不幸な運命のため、かえって60年にわたる小説家の生活がつづいたという大切な作品である。どの映画化のときも小説と映画は明らかに違う芸術だと信じていて、原作者としての文句は一度も言ったことはない。映画としての成功をひたすら祈るばかりである。主人公の全裸体の美しさ! 身体を張った捨て身の演技の迫力に感動!」とコメントを寄せている。

画像テキスト
村川と瀬戸内寂聴 -(C)2016「花芯」製作委員会

 一方、瀬戸内から捨て身の演技を絶賛された村川は「園子という一人の女性の人生を演じきったことは、ひとつ大きな恋を経験したような感覚でした。私自身も彼女の人生観に触れて強くなった気がしています。静寂の中にも、ふつふつとした女性の情愛が美しく描かれた作品です」とアピールした。

 『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』の安藤尋監督がメガホンを取り、熾烈な「女性の恋愛ドラマ」を活写する本作には、園子を愛し献身的に尽くしながらも裏切られ嫉妬に苦しむ園子の夫・雨宮として林遣都が、雨宮の上司であり園子と逢瀬を重ねる男・越智として安藤政信が出演している。(編集部・海江田宗)

映画『花芯』は8月6日よりテアトル新宿ほか全国公開

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