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『ファインディング・ドリー』人気でナンヨウハギが危機に?ペットには不向きとディズニー

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乱獲はダメ! - ナンヨウハギのドリー
乱獲はダメ! - ナンヨウハギのドリー - (C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 ディズニー/ピクサー映画『ファインディング・ドリー』が全米で大ヒットしていることを受け、主人公ドリー=ナンヨウハギのペットとしての需要が高まり、種に悪影響が及ぶのではないかと動物愛護団体が危惧している。IBTimes UK などが報じた。

映画『ファインディング・ドリー』フォトギャラリー

 水槽で繁殖させることができる多くの淡水魚と違い、海水魚であるナンヨウハギは人工的な繁殖が難しく、基本的に海で捕まえてくる必要がある。アメリカ最大の動物愛護団体である米国人道協会などは「『ファインディング・ドリー』によって海の生き物たちの認知度が上がることを歓迎します。しかし、ナンヨウハギの需要の急激な上昇が、この種に深刻なダメージを与えることを警告します」との声明を発表した。

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 実際、カクレクマノミのニモを主人公にした前作『ファインディング・ニモ』が13年前に公開された際、アメリカでは約100万匹のカクレクマノミが売れたという。カクレクマノミは海水魚ながら養殖もできる魚だが、野生のカクレクマノミや彼らが暮らすイソギンチャクも乱獲され、大きな問題になっていた。当時の日本でも、クマノミがイソギンチャクごと捕獲され、個体数が減ったとする例が相次いで報じられていた。

 ディズニーは「正しいペットの魚の選び方」と題したガイドを発表。「魚を飼うことは子供たちにとって、動物について学び、自然とつながる素晴らしい機会」だとした上で、淡水魚と比べて海水魚を飼うにはお金も手間もかかることを図で紹介し、「海水魚は初心者には難しいです。代わりに淡水魚を考えてみてはどうでしょうか」「ドリーのようなナンヨウハギはペット向きではありません」とアドバイスしている。

 17日より公開となったアメリカでは1億3,506万273ドル(約148億5,663万30円)というアニメーション映画史上ナンバーワンのオープニング興行収入を稼ぎ出す大ヒットを記録している『ファインディング・ドリー』。日本では7月16日より公開される。(編集部・市川遥)

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