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Netflixが広げた可能性『深夜食堂』監督が実感

コツコツが世界に! -松岡錠司監督
コツコツが世界に! -松岡錠司監督

 映画『続・深夜食堂』が全国公開中の松岡錠司監督が、世界最大級のオンラインストリーミングサービスNetflix(ネットフリックス)で配信中のドラマ新シリーズ「深夜食堂 -Tokyo Stories-」に絡め、世界中にネット配信されるドラマという新たな形態がもたらすメリットについて語った。

【写真】佐藤浩市、池松壮亮…映画『続・深夜食堂』のキャスト

 これまで3シーズンにわたるテレビシリーズ、そして2本の映画が公開され、日本はもとよりアジア各国でも絶大な人気を誇る『深夜食堂』。最新ドラマシリーズとなる「深夜食堂 -Tokyo Stories-」はこれまでの地上波放送ではなく、豊富な資金力を背景に質の高いオリジナルドラマを数々発表しているNetflixで配信されている。

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 「詳しくは聞いていないですがNetflixでやるということで、現場でも予算的に少しは上乗せされた感じはありましたね」と松岡監督。「もともと2009年に始まった最初のシリーズでは赤字でしたから、ビジネスとして成立し得たのは2011年以降のこと。我々が愚直にコツコツやり続けたことが、そこまでたどり着いたのですが、それにNetflixが興味を持ってくれた。それだけ広がりを持ったということは良かったですね」と振り返る。

 新シリーズの4話「オムライス」の回では、初の海外ロケが行われている。「やはり通常の深夜枠のドラマでは韓国ロケはできないですからね。そこまでやれたのは大きかった」と切り出した松岡監督は、「Netflix自体もこのドラマをアジアという視座でとらえていたから、ゲストに日本人以外の俳優を1人でも入れられないかというリクエストがあった。もちろんそれは絶対条件ではなかったけれども、こちらとしてもなるほどと思う部分があったので検討することにした」と述懐。「ただ、あくまでも『めしや』の話なので、そこにいて不自然な状況であってはならない。そこで原作を読み返すと、韓国人ホステスの話があって。それならいけるなと思った」と経緯を付け加えた。

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 また、松岡監督は作り手としてもネット配信ドラマというフォーマットに自由を感じたという。「地上波に比べると縛りはなかったですね。音楽にしても自分が選んだ曲を使った。もちろん何でも使って大丈夫というわけではないですが、時にはそれがエンドクレジットの曲として流れても構わないと。海外ドラマではよくあることですが、今回、終わりの曲は統一されていません。それは配信ならではの強み、自由度だったと思いますね」と満足げに語った。(取材・文:壬生智裕)

Netflixオリジナルドラマ「深夜食堂 -Tokyo Stories-」は世界190か国で同時ストリーミング中
映画『続・深夜食堂』は上映中

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