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負傷者数80人!香港の鬼監督が明かすロードレース映画の舞台裏

キャストが全身傷だらけになりながらロードレースに臨んだ『疾風スプリンター』
キャストが全身傷だらけになりながらロードレースに臨んだ『疾風スプリンター』 - (C) 2015 Emperor Film Production Company Limited

 映画『疾風スプリンター』のプロモーションで来日したダンテ・ラム監督が、俳優たちをはじめ業界内で“鬼監督”と恐れられている理由、自転車ロードレースをテーマにした本作で負傷者歴代記録を出すほどリアル志向を貫く理由について語った。

【写真】どうやって撮ったの!?負傷者続出のロードレースシーン

 自身も長年のサイクルニストであり、15年来の念願の企画である『疾風スプリンター』を手掛けたラム監督。「風避けのために、自らを犠牲となって先頭を走り、ほかの選手に先頭を譲る。個人競技に見えながら、チームワークを最優先するところ」とロードレースに魅了された理由について熱く語る。それは監督デビュー作『G4特工 OPTION ZERO』(1997・日本未公開)の頃から頻繁に描いてきた「香港警察の特殊部隊が繰り広げるチームプレイにも通じる」とのこと。

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ダンテ・ラム監督
来日したダンテ・ラム監督。イケメン&とっても優しそうですが、現場に入るなり豹変するそう!

 前々作『激戦 ハート・オブ・ファイト』(2013)の約3倍の予算が集まったことで満を持してクランクインした本作だが、撮影中、負傷者歴代記録を打ち立てた。「観客に予想できない危険なレースをリアルに感じてもらうため、俳優に自転車に乗ってもらった。だからしょうがないこと」と、伴うリスクについて冷静に語る監督は、業界では“鬼監督”と呼ばれている。そこに突っ込むと、「現場に一歩でも足を踏み入れたら、今にも人を殺しそうな鋭い目になりますから」と笑顔で語る。

 そんな“鬼監督”の近年のお気に入りが、『激戦』に続き、本作でも過酷なトレーニングで肉体改造をしたエディ・ポンだ。「わたしの映画に出るなら、リアル志向のわたしのスタイルに合わせてほしい。そんな“鬼監督”に辛抱強く付き合ってくれるクレイジーな俳優がいないなか、彼はどんなにつらい撮影も耐えられる男。だから彼の名が浮かぶんだ。でも、決してイジメではなく、彼が持っている最大限の力を発揮させたいだけ。わたしもできるだけトレーニングに付き合うんだよ」と、次回作『オペレーション・メコン(英題)/ OPERATION MEKONG』でも主演を務めたエディへの愛は深い。

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 今後、題材にしたいスポーツについては「カーレース。それもF1じゃなく、トラック内を走るインディ500だったり、WRC(FIA世界ラリー選手権)のようなレース!」と興奮気味に語る監督だが、「それだと俳優は運転席に座っているだけだから、肉体的にはちょっとラクかもしれないな(笑)」と付け加えるなど、やはり“鬼監督”ならではのドSぶりを炸裂させていた。(取材・文:くれい響)

映画『疾風スプリンター』は1月7日より新宿武蔵野館ほか全国公開

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