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『第9地区』続編の可能性!監督が語る

『第9地区』続編がついに動き出すか…!
『第9地区』続編がついに動き出すか…! - TriStar / Photofest / ゲッティ イメージズ

 SF映画『第9地区』の続編の可能性について、ニール・ブロムカンプ監督自ら語った。IT系ニュースサイト The Verge が報じている。

『第9地区』フォトギャラリー

 ブロムカンプ監督にとっての長編デビュー作である『第9地区』は、突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすことになる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマを描いたSFだ。

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 2013年には、『第9地区』続編の18ページに及ぶトリートメント(物語の概要を記したもの)を執筆済みと語っていたブロムカンプ監督だが、それより先に映画化したいアイデアもたくさんあるとのことで、実際に続編が実現するかは微妙なところとされていた。そして今回、同サイトのインタビューに応じたブロムカンプ監督は、「『第9地区』に関しては、その世界の中で新たな作品をつくることを考えている。WETAデジタル(視覚効果の制作会社)とまた一緒に映画をつくれるなんて、最高だよ」と続編に前向きな姿勢を見せた。

 一方、『エイリアン』シリーズの続編を手掛けることにもなっていたものの、企画倒れしていたことが先月明らかになっていた。ブロムカンプ監督はその件について、「完全に終わったよ。現時点で、それが正しい情報だ。悲しいけどね。僕はその企画に長時間費やしてきたし、本当にすごくいい感じになりそうだった。でも政治的に、終わってしまったんだよ。それが全てだし、単純にもうその企画を生かすことはできないんだ」と残念そうなコメント。

 ブロムカンプ監督の“政治的に”という言葉がひっかかるが、シリーズの生みの親リドリー・スコット監督が手掛けた最新作『エイリアン:コヴェナント』がブロムカンプ監督の練っていた構想とあまりにかけ離れた方向に進んだため、実現が難しくなったのではないかと考えられている。ブロムカンプ監督は「僕にとって、リドリーは子供時代からの憧れだ。とても才能があって、僕をある方向に向かわせるこの映画をつくった。僕はただ敬意を持っていたいし、彼の創った世界を踏み鳴らすようなことをしたくないんだ。もし状況が違っていたら、彼が明らかに個人的な深いつながりを感じているような作品に、僕があまりにも近づきすぎてしまっているという感覚はなかっただろうし、また違ったように事が運んでいたかもしれない。でも僕は可能な限り、敬意を表したかったんだ」と続けていた。

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 ブロムカンプ監督による『エイリアン』シリーズの続編企画は、ブロムカンプ監督がInstagramでコンセプトアートを公開したことをきっかけに、そのアイデアを気に入った20世紀フォックスと契約を結び、『エイリアン』シリーズ1~2作目の続編にあたる作品として製作される予定だった。悲願の企画が流れてしまったブロムカンプ監督は、自身のルーツでもある『第9地区』に戻ることにしたようだ。(編集部・石神恵美子)

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