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吉沢亮、何度も辞めようとした俳優業…芽生えた責任感と“一生”モノの覚悟

吉沢亮「今は一生、役者として生きていければなと思っています」
吉沢亮「今は一生、役者として生きていければなと思っています」

 dTVオリジナルドラマ「銀魂-ミツバ篇-」で、映画版と同じく沖田総悟を演じた吉沢亮(23)。いま最も勢いのある若手俳優と言って間違いない彼だが、10代の頃は俳優業を「いつ辞めようか」とさえ思っていた。作品において役と向き合う責任感と「一生お芝居で食べていきたい」との覚悟を抱くようになったという現在の吉沢が語る本音とは。

【写真】ドラマ「銀魂」では沖田のこんな笑顔も!

 吉沢演じる沖田が所属する武装警察・真選組に焦点を当てた本ドラマ。描くのは原作屈指の人気エピソードであり、普段はひょうひょうとした沖田が素直な感情をあわらにする特別な物語だ。映画版では見られない沖田の笑顔から涙まで内面の揺れが描かれ、そのルックスで見た目は“完璧”と公開前から原作ファンに太鼓判を押されている吉沢が、いかに沖田役としてふさわしいか、真価はこのドラマ版にこそ表れる。

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dTVオリジナルドラマ「銀魂-ミツバ篇-」より - (C)空知英秋/集英社 (C)2017映画「銀魂」製作委員会 (C)2017 dTV

 特筆すべきは、沖田の姉が入院する病院の廊下で、中村勘九郎演じる真選組局長・近藤勲とシリアスなやり取りを繰り広げるシーンでの熱演ぶり。ただならぬ緊張感が漂う中、勘九郎の迫力にも気圧されず“沖田”を貫く様には、目に見える以上のポテンシャルを感じさせられる。ここはドラマの核とも言うべきシーンなのだが、実は吉沢に台本が渡ったのは撮影当日。しかも、用意されたのはドラマ全体のうち、このシーンのみの台本だった。「その切羽詰まった感じが芝居に出たのかなと思います。あの時は今思い返してもものすごい集中力で、お芝居をやっていてあそこまで集中できた瞬間はないなと思うくらい。あのシーンに関して言えば、すべて発揮できたのではないかなと思っています」と自負するほどだ。

 トレンドの漫画原作モノ。人気漫画の実写化作品を多く経験している吉沢だが、「原作をしっかり自分の中でかみ砕いてから作品と向き合うというのは『銀魂』が初めて」だったのだとか。少女漫画を原作とした作品が多く、「これまでは、原作をあえて読まなかったり、少し読んだ上で自分の解釈でやったりということが多かった」というものの、非現実的な世界観を扱うことが多い少年漫画原作では取り組みも違った。「実写化に否定的な意見の方もいる中で、原作ファンの方に満足してもらうには、自分がその役を背負っているという意識を持ってやらなきゃいけない。このセリフはアニメではどう言っているだろうとか、原作ではどんな表情をしているんだろうとか、それをコピーしたわけではなく参考にした上で自分なりに演じました。そうやって原作をすごく意識するというのは『銀魂』から教わりました」。

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 「段々とオフォーをいただく作品が増えているのかなという、なんとなくの実感みたいなものはあります」と俳優として着実にステップアップしているという手応えは感じている。一方で、過去には俳優を辞めようと思っていた時期もあった。吉沢が芸能界に入ったのは15歳の頃。「何回も事務所に『辞める』って言いました。そこまで辞めたいという強い意志があったわけではなく、単純に自分がこの世界に向いていないと思ったのと、仕事としての意識があまりなかったんです」。最初の数年は本格的に芝居をする機会もなく、理想とは異なる現実を思い知った当時の複雑な心境を振り返る。

 若手俳優の登竜門とみなされ、その後の活躍を期待される「仮面ライダー」シリーズに出演していた頃でさえも「いつ辞めようかと思っていた」と打ち明ける吉沢。俳優を続けていこうと思うようになったことに、“これ”といったきっかけはないというが、「そんなテンションのままずるずるやっていたら、いつの間にかすごく好きになっていました」と笑ったと思えば、「今は一生、役者として生きていければなと思っていますけど」とサラッと言ってのける。「ちゃんと自分のやった作品には責任を持たないといけないと思うようになりました。始めたばかりの頃はこんなに芝居で悩むこともなかったと思うし、それこそやっていて楽しいと思う瞬間もなかった。続けてみないとわからないものですね」と話す軽やかな口調の裏には、彼なりの信念のようなものが感じられた。(編集部・小山美咲)

dTVオリジナルドラマ「銀魂-ミツバ篇-」(全3話)は映像配信サービスdTVで配信中

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