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猿語でアドリブ演技し続けるエイプキャンプとは?『猿の惑星』主演俳優が明かす

彼あってこそのシーザー!アンディ・サーキス
彼あってこそのシーザー!アンディ・サーキス

 『猿の惑星』の前日譚(たん)シリーズ最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(10月13日 日本公開)について、猿のリーダーであるシーザーを演じるアンディ・サーキスが、7月11日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』予告編

 前作『猿の惑星:新世紀(ライジング)』に続きマット・リーヴスがメガホンを取った本作。知性ある猿たちと人間の生き残りを懸けた戦いが激しさを増す中で、大佐(ウディ・ハレルソン)率いる人間たちに襲われ家族を失ったシーザー(アンディ)は、彼を慕う数匹の仲間だけを連れて群れを離れ、大佐への復讐を決意する。だが、幼い人間の少女ノバ(アミア・ミラー)との出会いを経て、家族を失った復讐心とリーダーとしての使命感との狭間で悩み始める。

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 アウトサイダーだったシーザーについて、アンディは「孤児のチンパンジーだったシーザーが人間に育てられ、彼によって他の猿の種族も(精神的にも身体的にも)発達していったんだ。当初、自分はアウトサイダーと感じていたシーザーは猿の肌を持ったある意味人間だったけれど、徐々に猿の種族ともコミュニケーションを図らなければいけなくなってくる。そこで、ようやく自分のカラー(猿であること)を理解し、猿のコミュニティーの一員になったんだ」と分析。続けて「その中で感情や身体なども成長しながら変わっていくし、彼は人間も猿も同様に愛し、とても共感の持てるキャラクターになっていったんだ。子供の父親だけでなく、猿の社会の父親にもなっていくんだ」とその成長を語った。

 モーションキャプチャーによる演技については「あくまで、モーションキャプチャー用にカメラが据え付けられ、マークがつけられたスーツを着ているだけで、全ては俳優が演じるキャラクターにかかっているよ」とアンディ。同シリーズ第1作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』で素晴らしい機会を与えられたと語る彼は、今や、撮影技術にも敬意を表しているそうだ。「撮影技術がわれわれ演者を自由に演じさせてくれるようになったと思うんだ。どんなものでも映像で人間化できるようになったしね。ただ、それでも良い脚本とキャラクターは必要だよ」と重要な基盤は変わらないことも語った。

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 本作の撮影前には、モーションキャプチャーでのパフォーマンスにおけるコーチであるテリー・ノタリーが中心となって“エイプキャンプ”が行われたという。「猿の中にもゴリラ、チンパンジー、オランウータンがいて、猿のグループ内の関係性をどうするのか決める必要があったんだ。人間のサイン(表現)を学んだシーザーや、それぞれの種類が独自の声で伝達し合うなど、猿全体を(仲間として)一致させて、猿の社会の中での立ち位置を理解できるようにする必要があったんだよ」とその目的を説明。「それぞれが自己流の声の出し方や表現、動き方をしているんだけど、キャンプでは猿のグループごとに即興で2時間ほど会話をするといったことが行われたよ」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』予告編 » 動画の詳細
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