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『スター・ウォーズ』狂言、世界遺産・平等院で披露!『最後のジェダイ』監督も大感激!

平等院鳳凰堂をバックに! ライアン・ジョンソン監督とカイロ・レン、ファースト・オーダー ストームトルーパー
平等院鳳凰堂をバックに! ライアン・ジョンソン監督とカイロ・レン、ファースト・オーダー ストームトルーパー

 映画『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の成功祈願が12日、京都府宇治市の世界遺産・平等院で行われた。この日は、シリーズの要素をちりばめた「SW狂言」と屏風画もお披露目され、会場に駆けつけた来日中のライアン・ジョンソン監督が、C-3PO、カイロ・レン、ファースト・オーダー ストームトルーパーと共に、感激の面持ちでセレモニーを見守った。

【写真】カイロ・レンご満悦!『スター・ウォーズ』が狂言になった!

 「SW狂言」は、大蔵流狂言師の茂山千三郎氏が、狂言の古典演目「文荷」(ふみにない)にシリーズの要素を散りばめてアレンジ。主人に恋文をたくされた太郎冠者(たろうかじゃ)と次郎冠者(じろうかじゃ)が、文を読もうと争い破ってしまうまでを描いている。

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ダース・ベイダー仕様の主人

 『スター・ウォーズ』の人気キャラクターであるR2-D2とC-3POは、 黒澤明監督の名作『隠し砦の三悪人』に登場する百姓コンビ太平と又七がモデルとされ、その太平と又七は、狂言によく登場する太郎冠者と次郎冠者を元に作られたと言われている。この日は、内容は古典のまま、主人をダース・ベイダー、太郎冠者を3-CPO、次郎冠者をR2-D2に見立て、茂山氏、 茂山童司氏、鈴木実氏ら3人の狂言師が、衣装と声を映画のキャラクターに合わせた狂言として上演した。

 雨音が響く厳かな空気の中、『スター・ウォーズ』と、縁の深い日本文化が融合した世界を堪能したジョンソン監督は「特に姿勢とジェスチャーで感情を伝えている点が素晴らしい。『スター・ウォーズ』のドロイドやクリーチャーたちもボディーランゲージで感情を伝えている。そのマスターともいうべき方々の演技を見られたことに感激しています」と大絶賛。一方の茂山氏は、雨のため予定していたリハーサルができなかったと明かすも、「ぶっつけ本番で混乱はありましたけど、楽しく演じる機会をいただけました」と満足げな表情を見せた。

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こうじょう雅之氏による『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』武人画屏風

 またこの日は、宇治出身の武人画アーティスト・こうじょう雅之氏が制作した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』武人画屏風も公開。筆の迫力を生かし、C-3POとR2、ダース・ベイダーを受け継ぐ悪役カイロ・レンの勇ましい姿が描かれており、「自分の作品では、常にそのキャラクターの覚悟を描いてきました。今回も、20年前に出会って愛してきた作品のファンとして、彼らの覚悟を描きたいなと思いやらせていただいた」と自信を見せた。

 セレモニーの締めくくりとして、平等院の神居文彰住職による成功祈願を終えたライアン監督は「子供のころから大好きだった『スター・ウォーズ』を通して黒澤明監督の作品に出会い、それが日本文化を知る入り口となりました。今回は伝統的なさまざまな形でそれを見られることになった。本当に特別な日になりました」と感謝を述べていた。この日は京都府の山田啓二知事も出席した。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日より全国公開

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