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白人化だけではない 障害のある俳優のチャンスを増やすべきと米慈善基金が訴える

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写真は「NCIS:ニューオーリンズ」のダリル・ミッチェル
写真は「NCIS:ニューオーリンズ」のダリル・ミッチェル - Skip Bolen / CBS via Getty Images

 米テレビドラマ界における、障害のある俳優のキャスティング率が極めて低いことを受け、米慈善基金ルダーマン・ファミリー・ファウンデーションは、多様性が求められている現代において障害者も多様性の一つとして認めるべきだと訴えている。

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 障害のあるアメリカ人が全人口の20%であるのに対し、昨シーズンのテレビドラマに、目に見える障害のあるキャラクターが出てきたのは全体の2%以下。同基金の報告書によると、そのわずかな人数のうち95%は健康体の俳優が演じていたようで、キャスティングと描写を真正なものにするには、実際に障害のある役者が役を得られるチャンスを増やす必要があるとしている。

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 また、米CBS局は11シリーズとパイロット版で障害のある俳優を起用しており、雇用率はトップ。米FOX局もこれまでに、ドラマシリーズのうちの約61%、コメディーシリーズでは約69%で障害者のオーディションを行っているという。

 2001年のオートバイ事故で下半身不随になった俳優のダリル・ミッチェルは、報告書の共同執筆者でもあり、現在「NCIS:ニューオーリンズ」でコンピューターのスペシャリスト、パットン・プレイムを演じている。「プロデューサーやキャスティングディレクターたちは、障害者と聞くと能力がないと考えてしまう人が多い。僕らがその思い違いを変えなければいけない。まず僕らに必要なのはオーディションを受けるチャンスだ。僕だって、自分に合った役でなければキャスティングはされなかっただろう」とコメントしている。

 アジア系の役に白人の俳優がキャスティングされるホワイトウォッシングのニュースを聞く機会も多くなってきた。同じとは言えないまでも、黒人の役の95%を白人俳優が顔を黒塗りして演じているのが理解できないことであるように、障害者の役のほとんどを健康体の人が演じるのも考え直すべきだとしている。(澤田理沙)

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