死海のほとりでオオカミとの遭遇が急増、当局が対策

[エインゲディ(イスラエル) 2日 ロイター] - イスラエルの死海沿岸の砂漠地帯で人間とオオカミが遭遇するケースが急増し、野生動物当局が対策を強化している。
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今年5月以降の遭遇は10件。観光名所であるマサダとエインゲディを結ぶ20キロあまりの領域に、20頭前後のオオカミが生息しているとみられている。
エインゲディ自然保護区のマネジャー、デービッド・グリーンバウム氏は、大半の群は人に近づいてこないが、人を恐れなくなっているオオカミがいて、危険があると述べた。
対策としては、罠を仕掛ける、人間のキャンプや居住地に近づいたら唐辛子粉入りペレットを投げるなどを行っている。グリーンバウム氏は「恐怖を再度植え付ける」意図があると説明した。
これまでに2頭が捕獲され、1頭はGPS発信機を装着させて遠隔地に放される予定。もう1頭は殺処分するしかなかったという。