メリル・ストリープら、大物プロデューサーのセクハラ行為を批判

[ロサンゼルス 9日 ロイター] - セクハラ疑惑が浮上しているハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏について、同氏が関わった映画に出演した女優メリル・ストリープやジュディ・デンチは批判したものの、セクハラ行為については何も知らなかったと述べた。
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で2012年にアカデミー主演女優賞を受賞したストリープは、受賞スピーチでワインスタイン氏を「神」と称えていた。
ストリープは声明で、セクハラ行為については何も知らなかったとした上で、「ワインスタイン氏に支援されて仕事をした私たちは、彼の不名誉なニュースにひどくショックを受けています」と述べた。また、彼の行為は許されないが、権力の乱用は珍しいことではないと指摘した。
ワインスタイン氏がプロデュースした『恋におちたシェイクスピア』で1999年にアカデミー助演女優賞を受賞したデンチは「そうした行為はまったく知らなかった。もちろん恐ろしいこと」とコメントした。
米紙ニューヨーク・タイムズは、同氏が女優やモデルなど複数の女性からセクハラ行為で訴えられ、過去に8件の示談に応じたと報道した。こうしたセクハラ疑惑の浮上で、ワインスタイン氏は8日、共同会長を務めるワインスタイン・カンパニーから解雇された。