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切なくも美しく狂気に満ちている…トム・フォード最新作の魅力

画も美しい『ノクターナル・アニマルズ』
画も美しい『ノクターナル・アニマルズ』 - (C) Universal Pictures

 映画『シングルマン』で監督デビューしたファッションデザイナー、トム・フォードの新作『ノクターナル・アニマルズ』から、フォードはじめ、エイミー・アダムスジェイク・ギレンホールらキャスト陣が本作の魅力を語る特別映像が公開された。

『ノクターナル・アニマルズ』特別映像

 第73回ベネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞した本作は、小説「ミステリ原稿」を基に、愛と復讐のきわどい境界線を揺れ動く元夫婦の心を描きだす極上ミステリー。

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 今回公開された映像では、フォードが主人公スーザンを「豊かな生活を送っているが満たされずにいる」と説明するところから始まる。本作のタイトル「ノクターナル・アニマルズ(=夜の獣たち)」とは、スーザンの元夫であるエドワードが彼女に付けたあだ名だった。劇中でスーザン自身が語るように彼女は夜も眠らない。そんな彼女の元に届いたのは、まさに「ノクターナル・アニマルズ」と名付けられたエドワードの自著小説。スーザンに捧げられたその物語は、強烈かつ残酷なものだった。それにより、「現在」「過去」「小説の世界」と3つの世界が複雑に絡み合いながら展開していくのがこの映像からもわかる。

 フォードは監督だけでなく脚本も手掛けており、この優れた脚本にキャスト陣は「脚本を読み終わって物語の感情が伝わって圧倒された(ジェイク)」「この作品はとても複雑かつスタイリッシュで美しい(アーロン・テイラー=ジョンソン)」「フィルムノワールを思わせる脚本は秀逸だ(マイケル・シャノン)」「切なくも美しく狂気に満ちたエネルギーも感じさせる(アーミー・ハマー)」と賛辞。また、エイミーが「怖いながらも楽しめると思う。見た後に誰かと話したくなる」と語るように、エドワードがスーザンに残酷な小説を送りつけた真意の謎に引き付けられていく。(編集部・石神恵美子)

映画『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開

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