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公開当時は大惨敗!『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の作曲家が当時のショックを語る

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の当時の様子を語る作曲家ダニー・エルフマン
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の当時の様子を語る作曲家ダニー・エルフマン

 ティム・バートン監督作や『スパイダーマン』シリーズなど数々の作品で音楽を担当してきた名作曲家のダニー・エルフマン が、「ティム・バートンズ・ザ・ナイトメアー・ビフォア・クリスマス:イン・コンサート・ライヴ・トゥ・フィルム(原題) / Tim Burton’s The Nightmare Before Christmas: In Concert Live To Film」について、11月17日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】盟友ティムとの2ショット!

 同コンサートは、12月6~7日にニューヨークのブルックリンにあるバークレイ・センターで開催され、映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を上映中に、フルオーケストラが同時に演奏を行うというイベント。オリジナル映画に出演していたキャサリン・オハラケン・ペイジも参加している。

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 バートン監督と共に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を製作した当時を、「自分たちですら何をしているのか正直よくわかっていなかった」と語るダニー。20年後にクラシックとして評価される作品になることを想像できたのだろうか。「(アニメでの)ミュージカルをどのように手掛けるかというガイドブックみたいなものは当然なかったし、僕ら二人ともそれまでミュージカルを手掛けたことはなかったんだ。どのように作品を始めてよいかもわからなかったし、最初は脚本もなかった。そこで、ティムには『僕に少しずつストーリーを、まるで暖炉で甥に語りかけるように話してくれ』と伝えたんだ。すると、彼はアニメ化したシーンを通して説明してくれた。その後、1曲を約3日間かけて作り、映画内の時系列順に30日間で10曲書いたよ」と当時を振り返った。ダニーはスタンダードナンバーを数曲選び、それを見どころで何度か流すという典型的なディズニー映画のアプローチは絶対にしなかったそうで、ブロードウェイ・ミュージカルのサウンドのようにもしたくなかったと語った。

 公開当時については、「全くヒットしなかったね。公開する前に一度だけプレビュー・スクリーンを行ったんだけど、その試写で子供たちは同作を嫌い、ターゲットにする世代がないことに、ディズニーは気付いたんだ。同作の商品化も中止になり、急に大人の観客を探そうとしていたよ。ディズニーは、どうして良いかわからなかったんだと思うね。だから、公開してすぐに映画館から消えていったんだ」と意外にも公開当時の評価が低く、自身もひどく落胆したことを明かした。だが、同作には第二の人生があった。「公開から10年以上たって、ティムと『チャーリーとチョコレート工場』の宣伝で東京に行った時、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャックとサリーが、あちらこちらで商品化されていたんだ。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』がテーマのクラブまであったんだよ。『オズの魔法使』や『ロッキー・ホラー・ショー』などで同様なことがあったと思うけど、そんなことは本当にまれなことなんだ」とダニー。ディズニーが約10年かかって気付いた再評価に喜びもひとしおだったようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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