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過去最高のルーク!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』マーク・ハミルにオスカーをあげたい!

ルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルその名演は必見
ルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルその名演は必見 - (C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

 映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日より世界公開される。シリーズ10年ぶりの新作となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の続編となる本作は、現地時間9日にアメリカでプレミア上映。Twitterには、観客による「最高傑作」という声があふれており、プレス向け上映で一足先に観た身としても、大いに同意したい一本だ。

【画像】レイとルークのツーショット!『最後のジェダイ』フォトギャラリー

 不吉な“赤”のイメージカラーや“誰も観たことのない衝撃”をうたっていた『最後のジェダイ』には、確かに多くの“驚き”が用意されていた。『フォースの覚醒』を監督した、J・J・エイブラムスが提示した謎にも見事な答えが用意され、それらに、笑い・興奮・アクションを絶妙なバランスでミックスした快作になっている。

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 何より素晴らしいのは、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)以来、約30年ぶりにルーク・スカイウォーカー役に復帰したマーク・ハミルだ。『フォースの覚醒』は一瞬の登場でセリフもなかったマークだが、『最後のジェダイ』で彼が見せるルーク像は、重厚さとひょうきんさを兼ね備えた存在で、ちょっとした動作や表情からも、ルークが積み重ねてきた時間の重みが伝わってくる。

 旧三部作の1作目『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』(1977)でスターとなったマークにとって、“ルーク”のイメージがキャリアにもたらしたのは、良い影響ばかりではなかっただろう。撮影中には、交通事故で役者の命である顔に傷を負っている。『スター・ウォーズ』以降、映画のキャリアは実際に低迷した。

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先日、来日したマーク・ハミル。本作は文字通りルークが彼に憑依したかのような名演だ。

 その後もマークは声優や舞台の世界で活動を続け、俳優として評価を得ているが、『最後のジェダイ』のルークは、そんな喜びも悲しみも全てひっくるめた、マーク自身の人生を感じさせる。“伝説のジェダイ”でありながら、予告編でも描かれた「ジェダイは滅びる」と言い放つルークを演じるのは、実際にルーク役として人生を積み重ねたマークでなければできなかっただろう。まさに一世一代の名演。アメリカでは、本作のマークをアカデミー賞に推すファンの声も多いようだが、自分も手を挙げたい。

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 もちろん素晴らしいのはルークだけではない。本作の公開を待たずに急逝したキャリー・フィッシャーさんも、強く、厳しく、慈愛に満ちた将軍としてのレイア像を体現している。2人ともその演技に、彼らの人生経験も反映されているようで、本当に感動的だ。

 さらに、監督・脚本のライアン・ジョンソンは、“伝説”たちに負けぬよう、レイ、フィン、カイロ・レン、ポー・ダメロン、ハックス将軍にいたるまで、新世代たちの魅力も大きく花開かせている。BB-8の活躍には劇場が拍手喝采となるはずだ。本作から新登場するキャラやドロイド、クリーチャーも魅力的で、その存在はファンの間で長く語り継がれるはず。ビジュアル面も過去ないほど美しく、三部作の最後を担う『スター・ウォーズ/エピソード9(仮題)』を手掛けるエイブラムス監督のハードルは確実に上がった。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日より全国公開

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