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「新しい地図」稲垣・草なぎ・香取はどこへ向かうのか?

「GQ MEN OF THE YEAR 2017」に出席した草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾(2017年11月撮影)
「GQ MEN OF THE YEAR 2017」に出席した草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾(2017年11月撮影)

 もうすぐSMAP解散から1年となる。香取慎吾がMCをつとめる12月20日放送の「おじゃMAP!!」(フジテレビ系)にゲスト出演した稲垣吾郎も、「一生忘れられない2017年だよね」とも語っている。そこに草なぎ剛を加えた3名は、9月、「新しい地図」と称したファンとのコミュニティーサイトを立ち上げた。彼らの今年を振り返ると共に、これからの行方を考えてみたい。(文・中村広穂)

 いきなり私事で恐縮だが、実は「新しい地図」の会員だ。普通のお茶の間ファンにすぎなかったが、あえて入会したのには理由がある。単純に、新しい門出を迎えた3名を応援したいと思ったからだ。SMAP解散の悲しみは、SMAPでしか癒されない気がする。そういう意味では、1月から3月放送の草なぎ主演の「嘘の戦争」(フジテレビ系)と、木村拓哉主演の「A LIFE~愛しき人~」(TBS系)などSMAPの活躍を耳にすると、救われたように思う。

 しかし、「木村VS草なぎ」「視聴率対決」など、連日の報道を目にしつつ、メディアの一端に関わる者として、「やっぱり『対立』が一番人の注目を集める常套手段なんだなあ」と改めて感じたりもした。

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 いまもSMAPは解散について、基本的には、沈黙し続ける。解散の「事実」は語るが、明確な「真実」には触れない。男性誌「GQ JAPAN」主催「GQ MEN OF THE YEAR 2017」に選出された「新しい地図」の3名だが、本誌2018年1・2月合併号で稲垣は「やっぱり絶対に捨ててはいけないものというのがあって、それはこの人とやりたいとか、このスタッフと一生やっていきたいとか、そういうことですね」と言い、直撃取材を受けた木村は雑誌「FRIDAY」2018年1月5日号に、メンバー同士の確執は「全然ない」と明かす。リーダー・中居正広は、2016年12月31日放送のラジオ「中居正広のSome girl' SMAP」で「だれも悪くない」と発し、最後にメンバーの名前を叫んだのは有名な話だが、愚痴や悪口は自分の「口に残る」から言わないとする中居の性格を考慮しても、それが、彼らの触れる「事実」なのだ。

 9月、「SMAP」は完全に分裂した。「新しい地図」の発足告知が朝日新聞に掲載され、その後「地図」の3名は、11月3日から3日連続でインターネットテレビ・AbemaTVで生放送された「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」に出演し、稲垣はブログ、草なぎはYouTube、香取はInstagramと、各人がSNSデビューした。2018年4月8日公開予定の映画『クソ野郎と美しき世界』の製作が発表され、「ホンネテレビ」テーマ曲「72」のデジタル配信が開始され、2018年1月1日、再びAbemaTVで「27Hunホンノちょっとテレビ」に出演する。こうした「地図」組の怒涛の活動に、昔からのファンの中にはとまどう人もいるようだ。ただひとつだけ確かなのは、SMAPは形を変えようとも「これからも続く」ことに他ならない。

 10月、香取が「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」に出展した絵画「火のトリ」は茶色いダンボールの上に描かれている。そこに使われた赤色は、想像以上に鮮やかだった。こんな明るい色を使う人は、どうしても光を目指して羽ばたくようにできてるんだろう。「新しい地図」の行き先はきっとピカピカで、でもいつか「真実」をその口から紡げるようになるといい。羽のような軽さで。と、祈るように思う。

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