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なぜ今?岡崎京子『リバーズ・エッジ』実写化のワケ

左から行定勲監督、SUMIRE、上杉柊平、二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、土居志央梨
左から行定勲監督、SUMIRE、上杉柊平、二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、土居志央梨

 行定勲監督が31日、都内で行われた映画『リバーズ・エッジ』完成披露試写会に女優の二階堂ふみとともに登壇し、二階堂にほだされて本作に携わったことで、映画監督としての危機感を覚えていたことを打ち明けた。この日は、吉沢亮森川葵上杉柊平SUMIRE土居志央梨も来場した。

【写真】二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE…めっちゃおしゃれ!

 原作は、岡崎京子の青春漫画の金字塔として名高い同名漫画だが、雑誌連載されていた時期が1993~94年のため、MCから「なぜ今、映画化?」と尋ねられた行定勲監督は、「僕ではなく、二階堂ふみの発案」と告白。そして、二階堂に「岡崎京子の『リバーズ・エッジ』に興味あります?」と聞かれ、「(監督を)やるとも何とも答えていないのに、興味あるよと言った」ことで、「じゃあ(映画化に向けて)話しましょう」と企画が動いたことを明かした。

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 さらに、「この伝説的な漫画の映画化には、できれば携わりたくなかった」とぶっちゃけると、「岡崎京子という稀代の漫画家の素晴らしい作品で、いろんな世代に影響を与えた作品を映画化するなんて、僕はハチの巣(にされる目に)にあうんだ……サンドバッグのようにボコボコにやられるんだと想像していました」とも語った。

 しかし、最終的には「どうなっていくかわからない世の中の川岸に少年少女が佇んで、踏ん張って生きている。そんな『生きる』という普遍的なテーマは、いつの時代の人にも刺さり続けるだろうから、やるなら今」と思えたそうで、本作の出来に自信をのぞかせる行定勲監督。16歳の時に原作と出会い、「その時、自分が抱えていたものがそのまま作品の中にあって、衝撃が強くて自分の中に傷跡が残った」ために、映画化を実現させたという二階堂も「魂のこもった作品です」とアピールした。

 本作は、河原で発見した死体の秘密を共有する女子高生のハルナ(二階堂)、いじめられっ子で同性愛者の同級生・山田(吉沢)、摂食障害のある後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)ら、若者たちの欲望と孤独、生きることにもがく姿を鮮烈に描いた衝撃の青春ストーリー。二階堂、吉沢ら若手実力派が体当たりの熱演を披露した。(取材・錦怜那)

映画『リバーズ・エッジ』は2月16日より全国公開

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