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岩田剛典、爆発的女性人気の理由 絶え間ない進化と変化

『去年の冬、きみと別れ』で初の単独映画主演を務める岩田剛典
『去年の冬、きみと別れ』で初の単独映画主演を務める岩田剛典 - 撮影:上野裕二

 人気アーティストのEXILE / 三代目 J Soul Brothers(以降、三代目JSB)のメンバーとして華麗なダンスを披露するパフォーマーでありながら、近年は俳優としての活躍も目覚ましい岩田剛典。初の単独主演映画『去年の冬、きみと別れ』(3月10日公開)が公開される今年は、俳優としてのさらなる飛躍が期待されると共に、勝負の年ともなりそうだ。

【写真】岩田剛典29歳の誕生日にサプライズイベント

 “がんちゃん”の愛称でも知られる岩田の経歴を振り返ると、2010年の慶応大学在学中に三代目JSBのメンバーとしてデビュー。学生時代や三代目JSBの初期は、短髪から長髪のドレッドヘアまで髪形の変化が多く、ヒゲを生やしたり肌を焼いたりとワイルドな外見だったが、EXILEのリーダーであるHIROからのアドバイスやファンの声などを受け、次第に現在のような笑顔の似合う爽やかなルックスにイメージチェンジ。また、高校時代にはU-19のラクロス日本代表候補に選出され、大学時代にはダンスサークルの部長を務めたほか、ミスター慶應コンテストの最終候補者となり、さらには就職活動をして一流企業の内定を受けながらも三代目JSBのオーディションに合格したことでダンサーとなる夢に賭けたというような華麗な経歴が知られていくこととも相まって、王子様的イメージが開花。女性を中心に注目度が増す中でメディアへの露出も増えていった。

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岩田剛典
2018年は俳優として大きな飛躍を遂げる年に

 本格的な俳優業への進出は、2014年の映画『クローズEXPLODE』からで、世代の近い多数の若手男優たちと共演して刺激を受けた岩田は、その撮影を行った2013年に2本の舞台にも出演。2014年には「ディア・シスター」(フジテレビ系)で初めて連続ドラマにレギュラー出演しただけでなく、ヒロインの一人の相手役にも抜擢。こうして、映画やドラマへの出演、EXILEへの参加、写真集の発売が同年に重なり、さらには三代目JSBの人気が爆発して、同グループを特集した「情熱大陸」(TBS系)などで、その素顔が取り上げられる機会も増えた2014年がブレイクポイントとなり、個人としても認知度と人気が拡大した。

 2015年からは、物語の中心的人物を演じた「HiGH&LOW」シリーズもスタートし、演者本人の魅力を最大限に生かすというプロデューサーのHIROのコンセプトにより、笑顔を封印したクールな役とアクションに挑戦。同作は、テレビドラマから映画へと発展する大ヒットシリーズとなり、次々と続編が公開された。当たり役を得て、クールな魅力や身体能力の高さを見せつけた一方、2016年に高畑充希とW主演したラブストーリー『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』では王子様キャラも最大限に生かし、日々の仕事や生活に疲れたヒロインを癒やす謎の青年役を好演。幅広い女性層のハートを鷲掴みにして大ヒットに導いた。

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岩田剛典
3月6日に29歳の誕生日を迎えた

 そんな岩田の単独初主演映画となる最新作がラブサスペンス『去年の冬、きみと別れ』。同作で岩田は盲目の美女が巻き込まれた謎の焼死事件を追う記者の主人公を演じているが、本作の話を聞くと、俳優として大きなターニングポイントを迎えたことがわかる。「こんなに骨太で自分好みの脚本に出会えることはなかなかない」と脚本に惚れ込んだ岩田だったが、その一方で「これだけ出演シーンが多く、自分の芝居で観客を引っ張っていくことが大きなポイントになる役は初めて。そのプレッシャーは他の作品とは違いました」とも振り返る。全幅の信頼を寄せて身を委ねることができたという瀧本智行監督には、目線一つからの繊細かつ緻密な演技指導を受けてこれまで以上に芝居に没頭し、「自分ができる表現の範囲を越えた何かを引き出してもらえたような感覚があり、役者の勘みたいなものが少しつかめた気がしています」とも語っている。確かに今回演じた役は非常に変化が多く、ほぼ出ずっぱりという難役だったが、岩田はこれまでにないさまざまな顔を見せており、観客を迷宮に誘う役回りを見事に果たしている。

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 俳優として著しい進化を遂げてきている岩田は、4月からは初の連続ドラマ主演作のシュチュエーションコメディー「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系)、6月にはジュリエット・ビノシュ永瀬正敏と共演し、英語やアドリブ芝居も多いという河瀬直美監督作『Vision』、10月には初の漫画原作&身体障害者役となる杉咲花とのW主演映画『パーフェクトワールド』なども控えている。そんな、これまで以上に多彩な顔が観られそうな2018年は、芝居自体はもちろんだが、岩田自身に注目が集まる機会が増え、俳優としての真価を問われる年となることだろう。(取材・文:天本伸一郎)

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