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寺島しのぶ、オスカー女優との交流明かす

寺島しのぶ
寺島しのぶ

 女優の寺島しのぶが26日、テアトル新宿で行なわれた映画『オー・ルーシー!』完成披露試写会に南果歩忽那汐里平柳敦子監督と共に登壇し、今月発表されたインディペンデント系映画の祭典「インディペンデント・スピリット賞」の席で、第90回アカデミー賞・主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)と交流したことを明かした。

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 本作は、東京の会社員女性が英会話教室で自らを開放するさまを描いた平柳監督の短編「Oh Lucy!」に新たな物語を加え、自身で長編化したもの。43歳の独身OL節子(寺島)が、姪に変わって受講した英会話教室のアメリカ人講師に恋をしたことによって起こる騒動を描いている。日本人監督としては10年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出されたことでも話題になり、2018年のインディペンデント・スピリット賞では新人作品賞と主演女優賞にダブルノミネートされていた。

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 寺島は「行かないとわからないことがありますよね」と語り出すと「日本では知られていないのですが、インディペンデント系では最高峰の映画賞で、現地に行くと盛り上がりがすごい。会場で『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドとお話して、いいお写真が撮れました。帰りの飛行機で『スリー・ビルボード』を鑑賞したのですが、やっぱり良い女優さんだなと……。わたしにとっては宝物のような体験でした」としみじみ振り返った。

画像テキスト
忽那汐里、寺島、南果歩、平柳敦子監督

 そのマクドーマンドが主演女優賞を獲得したこの映画賞の模様は日本でも放送されたのだが、寺島は「主人がこの賞の放送を見ていたようなのですが、主演女優賞が発表された時、わたしが眉間にしわを寄せていたようで『獲れると思っていたの?』と聞かれたんです。どこかの新聞にも『残念がっていた』と書かれていたようなのですが、あの時、発表の声が聞き取れずに平柳監督に『誰?』と聞いていただけなんです」と真相を語ると、平柳監督は「寺島さんはあまり言いたがらないと思いますが、マクドーマンドはすごく(寺島の)演技を褒めていたんです」と続けた。

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 平柳監督は「フランスとアメリカで公開していただき、各国の映画祭でティーチインをすると、いつも『日本人の反応はどうなんでしょうか?』と聞かれるんです。わたしも日本の方の反応が知りたかった」と日本での公開を夢見ていたことを明かすと「ようやくこうして日本で公開することができました。得体の知れない日本人監督の作品を公開までこぎつけてくれた関係者の方々と、わたしのことを常にサポートしてくれた家族に感謝します」と感無量な表情を浮かべていた。(磯部正和)

映画『オー・ルーシー!』は4月28日より全国公開

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