『木靴の樹』イタリア映画監督エルマンノ・オルミ氏が死去

[ローマ 7日 ロイター] - イタリアの映画監督で、カンヌ、ベネチア両映画祭で最高賞を受賞したエルマンノ・オルミ氏が死去した。86歳だった。家族が7日明らかにした。
人道的な映画作家であり、映像の詩人として高い評価を受けていた同監督は、1978年に『木靴の樹』でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞。88年には『聖なる酔っぱらいの伝説』でベネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得した。
近年まで映画製作を続け、2014年には反戦映画『緑はよみがえる』を発表した。
イタリアのジェンティローニ首相はTwitterで「エルマンノ・オルミという映画の巨匠、文化および人生における偉大な人物を失った。彼の素晴らしい映像はこの国の根源を語り、理解させてくれた」と哀悼のメッセージを投稿した。
オルミ氏は長年、自己免疫疾患である難病ギラン・バレー症候群を患っていた。イタリアのメディアによると、4日に地元アジアゴの病院に入院、6日夜に死去したという。