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『万引き家族』城桧吏、中国でも大人気!上海映画祭で大歓声

是枝裕和監督と城桧吏、松岡茉優
是枝裕和監督と城桧吏、松岡茉優 - (C)2018 フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

 映画『万引き家族』(全国公開中)が23日、中国で開催中の第21回上海国際映画祭で公式上映され、松岡茉優城桧吏(じょう・かいり)、是枝裕和監督が舞台あいさつに登壇した。

【写真】城桧吏、パルムドール受賞トロフィーと初対面!

 カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、日本でも大ヒット中の話題作とあって、この日のチケットは販売開始からわずか20秒で完売(配給発表)。上映劇場の「SFC Shanghai Film Art Center HALL1」には、一般客のほか、中国の俳優・監督なども訪れ、1,000席の会場は満席となった。

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 舞台あいさつは上映後に行われ、カンヌでも高く評価された城の演技を中国の観客も称賛。「本日は、来てくださってありがとうございました!」とあいさつする城に、大きな歓声と拍手が送られ、さらに「映画、面白かったですか?」という問いかけに、会場からは「はいー!」と日本語でレスポンスが返ってくる一幕も見られた。

 是枝監督は、パルムドール受賞後の状況について「僕だけじゃなくて、桧吏くんも街を歩いていると、あ、あの映画の子だ、と気づかれるような状況になっています」とキャスト陣も世間から並みならぬ注目を浴びていると言及。「でも、こういう形で映画館の外にどんどん広がっていくというのはとても良いことだと思っているので、すごく前向きに捉えていますし、僕自身は今回の受賞をきっかけにして、勿論この中国でもより多くの方たちにこの映画を届けられればいいなと思っていますし、次回作をつくることが少しスムーズにできるようになればと思っています」と胸中を明かす。

 それを受けた松岡は、中国で取材を受けた際に、自分が韓国でコメディースターと勘違いされていることを知ったと告白し、「私は女優です! ね、監督!?」と“誤解”を晴らす場面に、観客は爆笑。また城も、中国で火鍋を食べたことを明かして歓声を受け、会場を盛り上げた。

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 さらに、観客からのQ&Aで役づくりについて問われた松岡は、撮影を通して、キャスト陣と本当の“家族“のような時間をすごしたことが大事だったと回答。「でも、最近、桧吏が男の子になってきて、ちょっと触ると嫌がる……」と寂しげな表情を見せる松岡に、城もはにかんでいた。

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城桧吏と松岡茉優は家族のように仲の良し!(C)2018 フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

 そんな現地の温かい反応を受けた是枝監督は、中国のチャン・イーモウ監督やチェン・カイコー監督、台湾のホウ・シャオシェン監督から受けた影響や、名匠ジャ・ジャンクー監督との交流に言及。「お互いに今、どんなものをつくるべきなのか、映画とどんな風に向き合うべきなのか、自分が生まれ育った土地と人々と社会とどんな風に向き合って、そこから映画のモチーフを見つけていくのか、などとても多くのことをジャ・ジャンクーから学んでいます。そういう同世代に優れた監督を持つということは同じ作り手として、財産ですし、そういう関係を日本と中国の監督たち、役者たちが深く深く、長く持てる関係がつくれたらいいなと思っています」と将来に向けたメッセージを送る。

 さらに「松岡茉優という女優はですね、お笑い芸人ではありませんけども(笑)、非常にコメディエンヌとしての才能が本当にずば抜けているので、僕は今回かなりシリアスな状況で彼女を撮らせてもらいましたけど、非常に幅広く役をできる女優さんだと思っていますので、是非中国でも彼女が観たいと思っています」とアピールし大きな拍手を受けていた。(編集部・入倉功一)

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