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スカヨハ、批判殺到で降板…トランスジェンダーの男性役

降板を発表したスカーレット・ヨハンソン
降板を発表したスカーレット・ヨハンソン - Axelle / Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images

 映画『ラブ&タグ(原題) / Rub & Tug』で実在したトランスジェンダーの男性ダンテ・テックス・ジルを演じることに決まり、批判を受けていた女優のスカーレット・ヨハンソンが、同役から降板することを発表した。

【画像】アジア系女優から雇用機会を奪った?『ゴースト・イン・ザ・シェル』でのスカヨハ

 『ラブ&タグ(原題)』は、1970年代の米ピッツバーグで風俗店の経営により帝国を築いた犯罪王ダンテ・テックス・ジルをルパート・サンダーズ監督が描く予定のドラマ。日本のSFコミックを基にした『ゴースト・イン・ザ・シェル』(こちらもサンダーズ監督作)に主演したことでも“キャラクターの白人化”だとして叩かれていたスカーレットは、アジア系女優に続きトランスジェンダーの俳優からも雇用機会を奪ったとして批判にさらされていた。

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 さらに批判に対しスカーレットは「彼らに伝えて。ジェフリー・タンバー、ジャレッド・レトー、フェリシティ・ハフマンの広報にもコメントを求めることができるって」と過去にトランスジェンダーの女性を演じたシスジェンダーの俳優・女優の名前を上げて反論。これが火に油を注ぐ結果となり、収拾がつかなくなってしまった。

 スカーレットは「わたしがダンテ・テックス・ジルにキャスティングされたことで持ち上がった倫理的な疑念を受け、敬意を持ってこのプロジェクトから手を引くことを決めました」と Out Magazine にコメント。「わたしは最初の声明を出してから、トランスジェンダーの人々のコミュニティーからたくさんのことを学び、その声明が無神経だったことを理解しました。わたしはトランスジェンダーのコミュニティーに敬愛の念を抱いており、ハリウッドにおける包括性についての対話が続くことをうれしく思います」。

 今はなぜ多くの人々がダンテ・テックス・ジルをトランスジェンダーの俳優が演じるべきだと思うか理解したとした上で、スカーレットは「わたしの制作会社ジーズ・ピクチャーズは人々を楽しませると同時に限界を押し上げる作品を追い求めています。わたしたちはあらゆるコミュニティーの人々と一緒に働き、こうした強く心を打ち、重要な物語を世界の観客に届けることを楽しみにしています」と続けた。The Wrap によると、スカーレットの降板により実際に『ラブ&タグ(原題)』が制作されるかは不透明な状況で、彼女がプロデューサーとして引き続き関わるか否かも不明だという。(編集部・市川遥)

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