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美少年ティモシー・シャラメが薬物乱用を繰り返す息子に…涙する観客も

第43回トロント国際映画祭

映画『ビューティフル・ボーイ(原題)』より
映画『ビューティフル・ボーイ(原題)』より - Courtesy of TIFF

 『君の名前で僕を呼んで』で脚光を浴びたティモシー・シャラメ主演映画『ビューティフル・ボーイ(原題) / Beautiful Boy』の公式上映が第43回トロント国際映画祭で行われ、心を動かされた観客たちがすすり泣く姿が見られた。

【画像】ファンと触れ合うキュートなティモシー

 父デヴィッド&薬物依存症だった息子ニック・シェフがそれぞれの視点で書いた2冊の回顧録を、『オーバー・ザ・ブルースカイ』のベルギー人監督フェリックス・ヴァン・フルーニンゲンが1本の映画にした本作。誰よりも息子を理解していると思っていたのに、突然、薬物依存の問題を突き付けられることになる父デヴィッドに『フォックスキャッチャー』のスティーヴ・カレル、どうしようもなく父を裏切り続けてしまう息子ニックにティモシーがふんしている。

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ビューティフル・ボーイ
やせ細ったティモシー

 父デヴィッド目線では過去の幸せな日々がフラッシュバックのように差し込まれ、どんどん落ちていくニックとの対比に胸が痛くなる。薬物乱用者の肉体の変化を表現するために減量も敢行したティモシーは「これは家族についての物語なんだ。僕自身息子だし、姉と、素晴らしい両親がいる」と自身の物語として作品に取り組んだと明かし、スティーヴはティモシーがオーディションに来たときのことを「あれは歴史上最高のオーディションだった。本当に。彼以外がこの役柄を演じることができると思えなかった。僕たちは即座に意気投合した。彼は特別な人」と絶賛し、ティモシーを照れさせた。

 今回のトロントでの上映がワールドプレミアとなり、ティモシー、スティーヴと共に登壇したヴァン・フルーニンゲン監督が「原作は依存症との闘いの物語だが、人生の美しい瞬間、無条件の愛というものも描かれている」と語る通り、本作ではふとした瞬間というものが信じられないほど美しく切り取られている。スティーヴも「僕も14歳と17歳の子供がいる父親だ。撮影を終えて家に帰ったら彼らをできるだけ強く抱きしめたよ。本作は愛、家族、互いを大切に思う人々の物語なんだ」と応じていた。(編集部・市川遥)

映画『ビューティフル・ボーイ(原題)』は2019年日本公開予定
第43回トロント国際映画祭は現地時間16日まで開催

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