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安田顕、初の国際映画祭!近年の飛躍に「作品に恵まれているだけ」

第23回釜山国際映画祭

釜山にて安田顕、ナッツ・シトイ、吉田恵輔監督
釜山にて安田顕、ナッツ・シトイ、吉田恵輔監督

 俳優の安田顕が、4日開幕した第23回釜山国際映画祭のオープニングセレモニーに登壇。「代表作かもしれない」というほどの思い入れのある主演作『愛しのアイリーン』(上映中)を引っ提げ、初の国際映画祭への参加を果たした安田が、レッドカーペットでの興奮冷めやらぬままインタビューに応じた。

【写真】レッドカーペットの様子

 新井英樹の漫画を『ヒメアノ~ル』『犬猿』などの吉田恵輔監督が映画化した本作で、42歳になるまで恋愛と無縁、突如フィリピン人の若い女性アイリーン(ナッツ・シトイ)と結婚する無骨な主人公・岩男にふんした安田。300万円の大金と引き換えに得た新妻との結婚生活は、まさに壮絶。言葉も通じず、文化も違い、男性との経験もなく、まだあどけなさが残るアイリーンにとって、この“契約結婚”はあまりにも残酷だ。そんな2人のいびつな結婚生活は周囲に波紋を呼び、結婚に猛反対する母親(木野花)には銃を向けられ、血なまぐさい事件までも勃発していくこととなる。

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愛しのアイリーン
映画『愛しのアイリーン』より (C) 2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ

 初の国際映画祭参加に安田は「素直にうれしかったです。アジア最大の映画祭という晴れやかな舞台を経験できたこと、そしてこの場に立たせてくれた『愛しのアイリーン』に関わった全ての人に心から感謝したい」と感慨深げな表情。

 本作の手加減ナシの過激な愛、バイオレンス描写は、パク・チャヌクキム・ギドクナ・ホンジンら日本でも人気の韓国の監督作品群に精通する強靭な力を持っているが、安田は「同じアジアの中で、お金を介してお嫁さんをもらってくるような設定を韓国の方々はどう思うのか」と、韓国での反応に興味津々。

 次に目指したい国際映画祭については「韓国・釜山を皮切りに今後いろんな国の人々に、この映画を観ていただくことになると思いますが、どんな反応がいただけるのか、楽しみです。次に目指したいというか……生意気にとられるかもしれませんが、具体的な映画祭を目指すというより、いろんな国の人に共感してもらえる作品があって、それに携われることがあったらありがたいです」としている。

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愛しのアイリーン
映画祭の様子

 演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーとして絶大な人気を誇る安田は映画やドラマ、舞台など多作なことで知られるが、40代に突入してからは主演映画『俳優 亀岡拓次』(2015)などで一層注目を浴び、今年は吉高由里子と共演した「正義のセ」(日本テレビ系)や榮倉奈々と夫婦役を演じた映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』などで話題沸騰となった。しかし、当の本人は「すべて幻想です(笑)作品に恵まれているだけです。これからも頑張っていければ」といたってマイペース。

 筋金入りの実力派の安田が体当たりで臨んだ本作は、そんな謙虚な人柄からは想像できない、劇的な変貌ぶりに度肝を抜かれる一作となっている。(編集部・石井百合子)

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