『ボヘミアン・ラプソディ』伝説のライヴシーンは大きな挑戦だった…撮影監督が明かす

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』より、伝説的ライヴを再現したライヴエイドのシーン - (C) 2018 Twentieth Century Fox

 イギリスを代表するロックバンド、クイーンを題材にした話題作『ボヘミアン・ラプソディ』(11月9日 日本公開)について、撮影監督を務めたニュートン・トーマス・サイジェルが、10月31日、電話インタビューに応じた。

【動画】『ボヘミアン・ラプソディ』予告編

 本作は、数々の名曲を生み出したロックバンド、クイーンのメンバーたちを描いた注目作。1970年代、ルックスや複雑な出自に劣等感を持つフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自身を売り込み、ジョン・ディーコン(ジョゼフ・マッゼロ)も加えて4人でクイーンを結成する。一気にスターダムに駆け上った彼らだったが、次第に亀裂が生じ始めていく。映画『X-MEN』シリーズなどのブライアン・シンガーが監督を務めた。

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 本作の見どころの一つに、1985年に旧ウェンブリー・スタジアムで行われた「ライヴエイド」(20世紀最大のチャリティーコンサート)のシーンがある。撮影に7日間を費やし、実寸大のステージのセットを作り上げるなど、こだわり抜かれたこのシーンについて、ニュートンは大きな挑戦だったと語る。

 「あのクイーンのパフォーマンスはおそらく、ロック史上、最も素晴らしいライブパフォーマンスの一つだったと思うんだ。ただ、現在は(ニュー・ウェンブリー・スタジアムとなり)当時あったコンサート用のステージはもう存在しない。そこで、正確な大きさのステージを構築し、さらにバックステージも作ったんだ。何万もの観客のいるコンサートの映像は、セットで僕らが撮った(エキストラのいる)ライブの映像とCGを駆使して作り上げたよ。あのコンサートがBBCで放映され、今でもその映像がYouTubeに残っているから、YouTubeで観られる映像と同じものを作らないように心がけたのも挑戦だったね。映画の観客がバンドメンバーになったような感覚になる映像にこだわり、あえてコンサートの観客からの視点を避けたんだ」。

 また、エキストラによるライブのシーンでは、ほとんどが若者だったため、意外な苦労も。「実際に『ライヴエイド』のコンサートに参加した人から聞いた話では、7月の最も暑い日に約12時間も行われていたらしく、クイーンの登場までに飽きてしまっている観客もいたそうなんだ。ところがクイーンが登場すると一変し、観客は突如目が覚めたように生き生きし始めた。その時までは、チャリティーコンサートであったものの、さほど多額な寄付が投じられなかったが、クイーンの登場後、100万ドル(約1億1,000万円 1ドル110円計算)に達したんだ。そんな観客とフレディの空気感を撮影するために、僕らは約900人のエキストラを用意したんだ。もちろん、実際の参加人数と比べるとかなり少ないけどね。しかもエキストラのほとんどが若者だったため、当時のクイーンのことを知らない人も多くて、クイーンの楽曲を覚えさせるのも大変だったんだ」と撮影秘話を明かした。

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』より - (C) 2018 Twentieth Century Fox

 撮影中、主演のラミとスタッフがシンガー監督と衝突したり、感謝祭後にシンガー監督が現場に戻らなかったことで、撮影終了2週間前にシンガー監督が解雇。次のデクスター・フレッチャーが監督を引き継ぐまでの間、監督代行をしていたニュートン。「僕自身はブライアンの10作品に関わってきて、彼が好んでいることや嫌っていることを理解してきたつもりだ。あの段階では、映像をすでに撮り終えていたから、どういう風に仕上げていけば良いか把握していたし、キャストもそれぞれの役柄の特徴をつかんでいたから、僕にとってはわりとやり易かったね。もちろん、それまでの監督がブライアンじゃなかったら、代役は務まらなかったと思っているよ」。

 後任のフレッチャー監督についても、一度、今作の監督をオファーされたことがあったなど、以前から作品に関わっていたこともあり、またクイーンのファンでもあったことから、互いにうまく撮影ができたのだと緊急事態を振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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