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山田孝之「佐藤健が大好き」 新作映画で直接オファー

山田孝之&佐藤健
山田孝之&佐藤健

 俳優の山田孝之が15日、テレビドラマや映画などで度々組んできた山下敦弘監督との新作映画『ハード・コア』(11月23日公開)完成披露上映会に登壇。主演映画の公開が相次ぎ、朝ドラ「半分、青い。」などで飛ぶ鳥落とす勢いの佐藤健が出演するに至った経緯について、「飲みの席で『健、ハード・コアどう?』って直接言ったら『やりますよ』って」と自ら交渉したことを明かした。

【写真】山田孝之×佐藤健、仲良しトーク!

 狩撫麻礼いましろたかしによるコミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を、山田孝之主演・プロデュースで映画化した本作。都会の片隅で不器用に生きるはみ出し者の主人公・右近(山田)とエリートの弟・左近(佐藤)、右近の心優しい友人(荒川)が、1体の古いロボットを発見したことから人生を一変させる様子を描く。イベントには荒川良々、山下監督も登壇した。

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 10年前に原作を読んで「男たちの結末に泣いた」という山田と、20年近く前に同書を愛読していたという山下監督が映画化を実現。これまでにもテレビ東京系ドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」「山田孝之のカンヌ映画祭」などで山下監督と組んできた山田は「(映画化できて)嬉しかったです。(監督と)ケンカもなく今回は作れました」と感慨深げ。右近という人物像については自身との共通点も多かったといい、「役作りもなく素のままで演じました。一心同体という感じでした」とコメント。

 佐藤の出演については「監督から左近役は『佐藤健さんどうですか』って言われて、それ最高ですねって言ったんです」と述懐。「監督が、(佐藤が)受けてくれるかわからないと言うので、飲みの席で『健、ハード・コアどう?』って直接言ったら『やりますよ』って。出てくれて嬉しかったです。僕は佐藤健、大好きですからね」と自ら佐藤に交渉した経緯を明かした。

 また佐藤の方も「孝之君の弟役ということで出演の依頼を受けて、即決でOKしました。もともと僕は役者として山田孝之が好き。自分が『バクマン。』で主演した時に孝之君が出てくれたことがすごく嬉しかったんです。心強かったんですね。今回は逆にダメな兄貴を支えたいって」と快諾の理由を紹介。

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 「本当に出演してよかった。僕の役者としての新しい扉を開けた作品になりました。楽しかったです。(山田と)喧嘩もなくでした」とすがすがしい表情。「しかも今までやったことがないような役で、台本を読んで左近を演じたいと思ったのも理由としてあるんです」と新境地に触れ、「今までと違う役をやりたかった。やさぐれたかったんでしょうね。今日もタバコを吸いながら出てこようと思ったくらい」と山下組を満喫した様子だった。

 また壇上では、終わりゆく「平成」に対して、それぞれの平成の一大事件、ハプニングを紹介するお題も出たが、山田は「たくさんあるけど、メディアのいる前で、となると一大事件じゃなくなる。僕の両親の離婚とか聞きたいですか? そこからふさぎ込んで学校に行かなくなったとか、そんなこと聞きたくないですよね」と懐疑的なリアクション。それでも「監督と出会ったことが一大事件」と答えを絞り出した。佐藤も「平成しか知らない。だから平成が終わることが一大事件」と回答し、その模範解答ぶりで山田を感心させていた。(取材・文:名鹿祥史)

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