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稲垣吾郎、ヒゲも新しい自分

映画『半世界』で新たな一面を見せている稲垣吾郎
映画『半世界』で新たな一面を見せている稲垣吾郎 - 撮影:高野広美

 阪本順治監督による映画『半世界』(2月15日公開)に主演し、山村に暮らしながら炭焼き職人として生計を立てる男を演じた稲垣吾郎。新境地ともいえるキャラクターを好演した稲垣が「新しい自分」について語った。

【動画】稲垣吾郎が山の男役!『半世界』予告編

 本作は日本とキューバの合作映画『エルネスト』を撮り終え、次は日本の小さな町を舞台に映画をつくりたくなったという阪本監督が脚本も手がけたオリジナル作品。稲垣は人生の半ばを過ぎ「残りをどう生きよう?」と葛藤するアラフォー男・紘を演じた。

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 劇中で紘がヒゲを生やしているのは稲垣が自ら提案したそう。「(ヒゲを生やしたのは)なんとなくです。グループを解散して特に何か変わったことをしたいというわけではないです。ヒゲって似合う場面と似合わない場面がありますよね。グループでキラキラした衣裳を着て歌う場面ではやっぱり似合わないと思います。そういった意味では(ヒゲも)新しい自分なのかもしれないです。それと役ともあっていると思いました」

 香取慎吾草なぎ剛と立ち上げた「新しい地図」で取り組んだオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』でも稲垣はワイルドな役柄を担っており、これまでのイメージを払拭(ふっしょく)するような役柄が続いているようにも思える。しかし、「グループをやっていると自分のポジションとかを勝手に考えて、守らなきゃいけないものがあるような気がしていました。でも別にそんなルールはなかったし、上から言われていたわけでもないです」と続け、無理に意図しているのではなく、あくまで役づくりの一環、その結果としての自分がスクリーンに映し出されているのだという。

稲垣吾郎
撮影:高野広美

 グループで活動していたときは「中間管理職だった」とするも、ストレスがあったわけではなく「グループにいたことはいまでも誇りだし大切に思っています」と話す稲垣は、「そこを離れたことがとても大きなことだったのは確かです」と説明する。その変化が自身に強く影響したことも実感しているようで「きっと表情にあらわれているものだと思うんです」と語った。

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 「おかげさまで『新しい地図』をスタートしてからも仕事に恵まれ、昨年は舞台と3本ほどの映画に出演させていただきました。この状況は当初は想像もつかないことでした。いい流れです」と振り返った稲垣。「常に新しいことに挑戦していくのがこの仕事。そうでなければ、自分の幅は広がっていきませんから」と前を向く彼の顔は「新しい自分」を切り開く大人の男としての風格を感じさせ、確かな充実感に満ちていた。(取材・文/浅見祥子)

『半世界』本予告 2019年2月公開 » 動画の詳細
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