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齊藤工監督最新作に『カメ止め』秋山ゆずき!罵詈雑言の浴びせ合い!?

ゆうばりを盛り上げた!
ゆうばりを盛り上げた!

 俳優の斎藤工が9日、北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」に緊急参加、自身が関わる最新作『MANRIKI』『コンプライアンス』といった作品について語り、会場を大いに沸かせた。

【写真】寒そう!でも楽しそう!イベントの様子

 自他共に認める熱狂的な映画ファンである斎藤は、過去に幾度となく同映画祭に参加。2年前の2017年には、「齊藤工」名義でメガホンをとった長編初監督作『blank13』がオープニング作品として上映されたこともある。それだけに本映画祭に対する思いはひときわ強く、9日昼に東京で行われた主演作『家族のレシピ』の初日舞台あいさつ登壇後、すぐに北海道・夕張に直行。同映画祭名物となる、北海道のおいしい食材を揃えた野外バーベキューでゲストや観客をもてなす「ストーブパーティー」内で行われた特設ステージに駆けつけた。

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 今回の映画祭のオフシアター・コンペティション部門の審査委員長で、斎藤主演の新作『麻雀放浪記2020』のメガホンを取った白石和彌監督、そして『blank13』の原作者である放送作家のはしもとこうじと共にステージに上がった斎藤は、観客の「おかえり!」という声に迎えられ、「ただいま!」とあいさつ。「今回、僕は来られない予定だったんですけど、ゆうばりにはお世話になっているんで。北海道は去年、震災があって。おこがましいかもしれませんが、どうにかサポートできないかと思いました」と語る斎藤に会場は大歓声で応えた。

 『blank13』を観賞した白石監督からは「早く次を作った方がいいよ」と言われて感激したと語る斎藤は、「ゆうばりや、世界に届くような作品を、ある種自分の立場を使った上で製作していこうと思っています」と決意を語ると、現在手がけている二作品を紹介。まずは小顔矯正をテーマとした映画『MANRIKI』について語り始めた斎藤は、「芸人の永野さんが原作を務めた映画なんですが、とんでもない映画になっていて。大好きな人は大好きだし、駄目な人は本当に駄目なパクチーのような映画です」と解説する。

 続いて斎藤の監督最新作となる『コンプライアンス』を紹介。ヒロインには映画『カメラを止めるな!』で注目された女優の秋山ゆずきが参加しているとのことで、「秋山さんに罵詈雑言を言わせたし、浴びせたし、ほぼモザイクとピーとなる作品に仕上げています。これは日本では公開できないかもしれないですけど、モザイクはかかっているんで、モザイクアートみたいなところはあります。『スネークマンショー』みたいに言っちゃいけないことを言って、世の中を馬鹿にしているような作品となっております」と続けた。

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 さらに斎藤がチャリティー活動の一環として行っている移動映画館「シネマバード」についても、「夏以降に北海道でやります」と明かし、会場は大盛り上がり。それを聞いた北海道出身の白石監督が「僕もお手伝いします」と協力を申し出ると、斎藤が「それ最高じゃないですか!」と笑顔を見せる一幕もあった。そして最後に斎藤は「僕はゆうばり育ちなんです。ゆうばりに救われた映画人はいっぱいいます。ですから僕は映画で恩返しをしていきたいと思っています」と宣言し、会場からは拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」は3月10日まで開催

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