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本郷奏多『キングダム』成キョウに自信!一番偉いのは原作という信念

映画『キングダム』で成キョウを演じた本郷奏多
映画『キングダム』で成キョウを演じた本郷奏多 - 写真:高野広美

 以前から「原作が一番偉いと思っている」と語っていた俳優・本郷奏多。これまで数々の人気コミックの実写化作品に挑んできた本郷だが、その再現度はいつも大きな話題になる。山崎賢人主演の最新作『キングダム』(全国公開中)でも、若き王・エイ政の弟・成キョウを演じ、そのビジュアルが公開されたときは「素晴らしい」と賞賛の声が上がったほどだ。

再現度すごい!『キングダム』場面写真【20枚】

 本郷ふんする成キョウは、吉沢亮演じるエイ政の異母弟。兄から王位を奪おうと、悪行の限りを尽くすヒール役だ。本郷は「わかりやすい“悪”のキャラクターだったので、振り切って演じることが正解かなと思った」とアプローチ方法を述べる。

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 過去にも数々の人気コミックの実写化作品に出演してきた本郷。その都度「原作が一番偉い」と公言してきた。「やっぱりまずは原作があって、企画をする人がいて、映画監督がいる。そのだいぶ下の方に役者がいると思っています。だからあまりオリジナリティーを出すよりは、原作を大切にやらせていただくという気持ちは変わりません」

 ただビジュアルを寄せるだけでは薄っぺらいものになってしまう。しっかりと役柄を理解し、人物を内から表現しなければ共感は得られない。その部分について本郷は「玉座奪還がメインストーリーである今回は、成キョウの悪の部分だけを強く意識しました。とはいえ、確かに悪い奴なのですが、彼は『自分が正しい王族の血をひく人間なんだ』という彼なりの“正義”のもとに行動している。そこは大切にしたかった」とポイントをあげた。

キングダム
本郷奏多の成キョウ - (C) 原泰久/集英社 (C) 2019映画「キングダム」製作委員会

 原作者の原泰久は、登場人物のなかでもっとも役者に負荷がかかったキャラクターは、映画のなかであまりバックボーンが描かれていない成キョウだと語っていた。そんななか、ビジュアルを含め本郷の演技は「原作を超えてきた」と大絶賛していた。本郷は「原先生にそう言っていただけるとめちゃくちゃ嬉しい。作者の方に評価いただけると、すごく励みになります」と満面の笑みを浮かべる。「原作が一番」という本郷の思いが如実に表れている発言だ。

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 玉座に座り不敵に笑う成キョウのビジュアルは大きな反響があった。これまで何度もタッグを組んできた佐藤信介監督からは「可能な限り憎たらしく笑って」という演出があった。「とにかく観ている人から『この野郎!』と思われたら勝ち。可能な限りムカつくお芝居をしました」と語ると「日常でやったらみんなから嫌われちゃうようなことを思い切りできる。ある意味ですごく楽しかったです」とニヤリ。

キングダム
可能な限りムカつくお芝居をしたという - 写真:高野広美

 その玉座を含めた王宮のセットは数千万円もするそう。「僕が座っている玉座だけでも数百万円と聞きました。そこに土足で乱暴に座るんですからね」と苦笑い。このエピソードだけでも、本作のスケールの大きさがわかる。できあがった映像を観た本郷も「とにかく規模がすごい。間違いなくこれまでの日本映画では最大級だと思う。中国ロケだからこそ撮れた画もたくさんあります。とにかく圧倒的です」と驚いたという。「原作が一番偉い」というポリシーを持つ本郷は「原作ファンも納得してくれると思います」と語っていた。(山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)(取材・文:磯部正和)

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