一般市民を殺した米軍の事件を映画化!軍隊トレーニングを受けた俳優陣

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主演のナット・ウルフ

 映画『ザ・キル・チーム(原題)/ The Kill Team』について、出演したナット・ウルフアレキサンダー・スカルスガルド、そしてダン・クラウス監督が、4月28日(現地時間)、ニューヨークのトライベッカ映画祭(18th TFF)でのプレミア後のQ&Aで語った。

ダン・クラウス監督が手掛けたドキュメンタリー『最期の祈り』

 アフガニスタンに駐留する米軍。しかし、ある一部のチームが現地の一般市民をターゲットに殺人を犯した。そんな残虐な行為を犯した「The Kill Team」に属するアンドリュー(ナット)は、一度は父を通じてその行為を軍本部に報告したが、何の措置も取られなかった。しかし、ディークス(アレキサンダー)率いる「The Kill Team」が再び殺人を犯したことから、アンドリューは殺されるリスクを背負って自ら通報するか、彼らの仲間になるか、選択を迫られていく。アフガニスタンを舞台に若き米国軍人アダム・ウィンフィールドの実話を描き、2013年のトライベッカ映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した同名作品を基に製作。そのドキュメンタリーでメガホンを取ったダン・クラウス監督が物語として再編し、長編映画化した意欲作だ。

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 ドキュメンタリーを手掛けた監督らしく、劇中ではリアルな演出が施されている。同じ題材でドキュメンタリーとフィクションの両方を手掛けたことについて、クラウス監督は「大変興味深いことだった。(ドキュメンタリー作家として)事実を厳守することから、自分自身を解放しなければいけないことを学んだ。本作はドラマだ。感情的な解釈をしたドラマとして受け取ってほしい」と述べた。

 アレキサンダー以外の俳優陣は、軍隊のトレーニングを2週間受けてからこの映画に参加したそうだ。アレキサンダーは「僕は事前に計画して、意図的に遅れて参加したんだよ」と語ると、ナットも「映画内でもアレキサンダー演じるディークスは、途中からチームに加わって軍曹として『The Kill Team』を率いたことで問題が生じるから、その判断は適切だった」と答えた。続けてナットは「あくまでフィクションだと監督は言っているものの、演じる責任も感じていたし、(現実味を持たせるために)僕ら『The Kill Team』の俳優陣は共に時間を過ごしながら、俳優陣同士がキャラクターをそれぞれ特徴付けていった。だから、彼らがアンドリューを裏切ることになると、より苦痛な状況になっていくんだ」とキャラクターの心境を語り、本作のモデルとなったアダム・ウィンフィールドに会ったことも明かした。

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 米軍に非常に大きな影響を及ぼしたこの事件を、責任を持って描くことの意味について、クラウス監督はこう語る。「今作は過ちを犯した兵士を描いた興味深い映画ではあるが、米軍を起訴するための映画ではない。僕自身は、この映画のテーマとキャラクターが米軍の問題を超越し、人間の問題でもあることを知ってほしい」また、アレキサンダーも「今作は、自分の道徳心を権威ある人々に委ねるとこうなるという見本で、それは軍隊だけに起きていることではない」と締めた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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